コモは、セリエAの試合をオーストラリアで開催する正当性を強調した。
来年2月に行われるセリエAのミラン対コモがオーストラリアのパースで開催されることが決定。欧州サッカー連盟(UEFA)も“渋々”この要請を承認し、国際サッカー連盟(FIFA)の最終決定を待つ段階となっている。
しかし、この決定に対しては現地サポーターや選手たちから否定的な声が上がっている。ミランのアドリアン・ラビオが「完全に狂っている。イタリアの2チーム同士がオーストラリアで試合をするためにあれほど遠くまで移動しなければいけないなんて、常軌を逸している。こうした状況は本当に馬鹿げていると思う」などと発言し、チームメイトのマイク・メニャンも同調していた。
そんな中、ミランと対戦するコモは13日に声明を発表。その中で、「私たちはこの旅(オーストラリアでのリーグ戦開催)が利便性、快適さ、そしてルーティンを犠牲にするかもしれないものであると理解している」と綴り、今回の決定の正当性を主張した。
「しかし、ときに犠牲は個の利益のためではなく、より大きな利益のため、成長のため、そして何よりもリーグの存続のために不可欠だ。イタリアのほとんどのクラブが利益を出せていない。存続を確実にし、セリエAの競争力を保ち、リスペクトや世界的に評価される将来を築くためのものだ」
また、コモはセリエAとプレミアリーグの放映権収入の差にも言及し、「イタリアとイングランドの格差により、イングランドのクラブは圧倒的な経済的な優位性を持ち、スター選手を引き留め、最高の才能を魅了し、世界的な影響力を広げることが可能となっている」と述べている。


