ドルトムントのニコ・コバチ監督は、FIFAに対して選手の安全面を最優先するように訴えている。
5日に行われたクラブワールドカップ準々決勝で、レアル・マドリーと対戦したドルトムント。前半の内に2失点を許し、後半アディショナルタイムに1点を返したものの、その直後にダメ押しの3点目を喫することに。終了間際にセール・ギラシがPKを成功させたが、そのまま2-3で敗れた。
これで今大会から姿を消すことになったドルトムント。試合後にコバチ監督は、過酷な環境面でのプレーを余儀なくされたことに苦言を呈した。シンシナティでグループリーグを戦ったドルトムントだが、一部の試合では気温が38度を超えた状況で戦っている。
「この大会はいくつかの面で調整しなければならない。1つ重要な問題は、キックオフ時間だ。選手たちは家から出ることができないほどの真昼の炎天下でプレーしていたが、そうなるべきではない。このような状況下で最高のパフォーマンスを発揮しなければならなかった。来年のワールドカップを見守るよ。選手たちのことを、本当の意味で考えなければならない」
「我々はシンシナティで2試合をプレーしたが、1試合目は正午、2試合目は午後3時だった。ピッチ上の気温は45度くらいだったね。そうだね、走ればそれほど暑くないことは想像できるだろうね。今日は35度、悪くはないだろう」
「キックオフ時間をもっと遅らせることを提案したい。サポーターとしては、エキサイティングでアップダウンの多いフットボールが見たいんだ。暑すぎる環境では、こうしたプレーは難しいよ」
またドルトムント指揮官は、ピッチに対しても「ブンデスリーガで慣れ親しんだタイプの芝ではない。とても短く、散水も十分じゃない。全体的に見て、ハイスピードなフットボールをするには適切な環境ではない」と不満を漏らしている。






