ボルシア・ドルトムントをチャンピオンズリーグ(CL)制覇に導いた名将は同クラブに戻ってくることはないようだ。オットマー・ヒッツフェルト氏はドイツ『シュポルト1』で、監督業に復帰しない意思を強調した。
現在68歳のヒッツフェルト氏は過去にはドルトムント(1991~97)やバイエルン・ミュンヘン(1998~2004、2007~08)の監督として2度のCL優勝(1997、2001)を経験。この2クラブを通算7度のブンデスリーガ優勝にも導いた指揮官は、スイス代表監督を2008年から6年間に渡って務めた後、監督キャリアに終止符を打っている。
そんなヒッツフェルト氏だが、元ドイツ代表MFのローター・マテウス氏が『ビルト』のコラムで先日、ピーター・ボス監督の進退が問われるドルトムントに暫定監督として提案。しかしながら、本人は再び指揮官の職に戻る考えはないようだ。
「責任者たちとのコンタクトはない。熟考した結果、キャリアは2014年に終え、正しい決断を下したと考えている。家族ともそう話したんだ。もうベンチには戻らない。どのクラブであろうと、その決断は最終的なものだ」
監督以外の役割、スーパーバイザーとしての現場への復帰も考えられないという。
「それも除外する。私にとって、テーマにはならない。名前が挙がることは光栄だが、このような件に関しては大分前から決断を下したのでね」
25日のシャルケとのルールダービーはボス監督にとって一種の“ファイナル”。その結果次第で解任が言い渡されるかもしれない。しかしヒッツフェルト氏は「ピーター・ボスにもっと時間を与えるべき。彼は新しいコンセプトを持つ新しい監督なのでね」と話し、次のように続けた。
「まだブンデスリーガでは優勝のチャンスを十分残している。もちろん、今の状況はちょっとばかりのスランプと言えるだろうけど、そこから新たな力を加えることも考えられる。責任者たちには冷静を保ってほしいね」


