FIFAは2026年ワールドカップでのコーナーキックの判定にVARを導入する計画を推進する予定だ。『BBC』が伝えた。
FIFAは、関係者や加盟国からの当初の反対にもかかわらず、2026年ワールドカップに向けてVARルールの大幅な変更を推進する準備を整えている。この新たなルール変更によって、コーナーキックがどうかというチェックにもVARが使用される可能性があるようだ。また、レッドカードにつながる2枚目のイエローカードが誤って提示された場合もVARの対象に拡大できると合意した。
しかしIFAB会議で、最終的にはコーナーキックでの判定のVAR導入は却下されることに。それでも、来年のワールドカップに向けて1月に開催される次回のIFAB会議でさらに議論される予定だという。
FIFAの審判長ピエルルイジ・コリーナ氏は、VARプロトコルのより広範な見直しの一環としてのこの変更を支持してきた。元審判員は、EURO2016決勝で、延長戦でポルトガルがエリアの端でのハンドにより誤ってフリーキックを獲得し、ゴールにつながるところだった事件を取り上げている。
なお、国内リーグ関係者はVARの過剰な使用によって時間を浪費することを懸念。英国サッカー協会(FA)のマーク・ブリンガム最高経営責任者(CEO)は「VARの使用範囲を拡大する必要はないと考えています。IFABでは、VARのあるべき姿、そしてどのように発展させるべきかについて定期的に議論しています。現状は良好な状態にあるというのが私たちの立場です。もちろん、IFABに検討すべき事項が提示されれば、グループとして検討します。しかし、グループとして、現時点でVARの範囲を拡大する必要があるとは必ずしも考えていません」と述べていた。
