チェルシーのプレミアリーグにおけるチケット価格が現地で物議を醸している。
今季マウリシオ・ポチェッティーノ監督を招聘し、モイセス・カイセドら大型補強を敢行して戦うチェルシー。プレミアリーグでは25試合を終えて10位と苦戦が続くが、カラバオカップでは決勝戦に進出。25日には、聖地ウェンブリー・スタジアムでリヴァプールとの大一番に挑む。
そんなチェルシーだが、チケットの価格が物議を醸すことに。4月3日に本拠地スタンフォード・ブリッジで予定されているプレミアリーグ第31節マンチェスター・ユナイテッド戦、ポチェッティーノ監督らスタッフ陣が座るベンチのすぐ後ろの座席である「ダグアウト・クラブ」を5000ポンド(約95万4000円)で販売。これはプレミアリーグ史上最高額になるという。
トッド・ベーリー氏がオーナーに就任して以降、チケット代が高騰するチェルシー。チェルシー・サポーターズ・トラストの副会長を務めるドム・ロッソ氏は、『テレグラフ』のインタビューで懸念を表明している。
「5000ポンドはチケット代としては驚愕の値段であり、“平均的なサッカーサポーター”にとってはまったく手の届かない金額だ。ベンチ裏の影響力ある座席が、企業訪問者で埋まってしまうのは本当に残念である」
「スタンフォード・ブリッジの一般入場席はますます利用できなくなり、代わりにクラブ・チェルシーに移管されている。多くのファンは、忠実なサポーターよりもクラブ・チェルシーのゲストを優先していると感じているんだ。記録的な価格設定により、試合当日の収益は明らかに増加しているだろう。将来的に一般のシーズンチケット価格を決定する際、その増収が考慮されることを心から願っているよ」
なお「ダグアウト・クラブ」を選択した場合、スタジアムに到着した選手の出迎えやピッチサイドからウォームアップ見学、試合中にはポチェッティーノ監督やチームと数メートル離れた席で観戦が可能であり、試合終了後にも特別なサービスを受けることが可能なようだ。





