チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は、クラブの現状について語った。
2月24日から始まったロシア軍によるウクライナ侵攻を受け、チェルシーの周辺が慌ただしさを増している。イギリス政府から制裁を受ける可能性のあったオーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏はクラブを売却することを表明し、3月15日の入札期限を前に数々の興味が報じられる。
さらに、10日にはイギリス政府が正式にアブラモヴィッチ氏の資産を凍結することを発表。これにより、チェルシーのクラブ運営に大きな影響が及んでおり、先行きが不透明な状況に陥っている。
そんな中、11日にイギリス『スカイスポーツ』でのインタビューでトゥヘル監督は「すべてのことがとても、とても困難のように見える。現状を理解することはとても難しいし、今後のことを考えるのは不可能かもしれない。簡単な状況ではないが、我々がどうにかできるものでもない」と現状を認め、オーナーへの制裁が決まった当時についても語った。
「試合の準備をして、ノリッジへのフライトに向けてバスに乗る準備をしていた。私個人としてはフライトの間、このことを消化する時間があり、コーチとしてここに来られたこと、プレミアリーグの試合でコーチできるチャンスを得られたことがとても幸運だったと感じていた。とても感謝していた」
また、ロシア軍の攻撃を受けるウクライナの現状についても同指揮官は口を開いた。
「フットボールのことだけに集中することは難しい状況だが、信じられなくて、受け入れられない、おぞましいウクライナの状況よりも悪かったり、ひどいものではないし、フットボールよりも大切なものがたくさんある」
「それにコロナとの戦いもまだあり、たくさんの人がコロナで死んだ。私の仕事よりももっと、もっと大切な仕事がある。病院で働く人や戦争地帯で働く人など、フットボールのコーチよりも重要なたくさんの仕事がある。だから、我々の現状を問題と表現されることに良い心地はしない。なぜなら、我々はまだとても、とても幸運だ。私はそのように感じている」


