6日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグ、チェルシー対レアル・マドリーは3-1でマドリーが先勝している。
昨季CL準決勝の対戦ではチェルシーがマドリーを下して、そのまま優勝を達成。もっと遡ればチェルシーは1971年のカップ・ウィナーズ・カップから、マドリーと合計5回対戦して一度も負けたことがない。マドリーは欧州の盟主として、そろそろこの異常な呪いを解きたいところである。
ベンゼマ、ヴィニシウス、モドリッチ、クロース、カセミロらいつものメンバーに加えて、右ウィングにバルベルデを据えたマドリーは、前半に今季最高レベルのパフォーマンスを披露。チェルシーにボールこそ譲ったものの、集中した守備から速攻を仕掛けてゴールをうかがうと、20分過ぎにベンゼマが立て続けにネットを揺らした。
ベンゼマはまず21分、自身とのワン・ツーから左サイド突破したヴィニシウスのクロスに反応。ペナルティーエリア浅い位置からヘディングシュートを放ち、しっかりと枠内に収めている。フランス人FWはさらに24分、今度はモドリッチの右サイドからのクロスにも的確に頭で合わせ、再びGKメンディを破りリードを2点に広げた。
その後も優勢に試合を進めていったマドリーだったが、40分にはジョルジーニョのクロスからハフェルツのヘディングシュートを許して1点を返される。その直後にはモドリッチのスルーパスからヴィニシウスが左サイドを突破し、その折り返しをベンゼマがフリーで受けたものの、シュート精度を欠いてしまう。前半は1-2で終了した。
迎えた後半、マドリーは46分にベンゼマがPSG戦に続くハットトリックを達成。マドリー陣地からチェルシー陣地に飛んだボールをGKメンディが前に出て受けようとすると、プレスをかけるべくベンゼマが何十メートルもの距離を走り込む。すると、迫り来るベンゼマのプレッシャーからかメンディのパスが浅くなり、すかさずこれを奪ったマドリーの9番が無人のゴールにボールを押し込んだ。ベンゼマはこれが公式戦36試合37点目となり、1試合1点以上のペースで得点を重ねている。
再びリードを2点に広げられたトゥヘル監督は、64分にプリシッチとジョルニーニョを下げてロフタス=チークとルカクを投入。一方のアンチェロッティ監督は、負傷のミリトン(累積警告で2ndレグは出場停止)をナチョに代えた。以降は、チェルシーが一気に攻勢を強め、マドリーが苦しい時間帯を過ごすことに。アンチェロッティ監督は74分にクロースをカマヴィンガに代え、中盤の運動&筋肉量を増やしている。
差いい終盤になってもチェルシーが攻め込み、マドリーが防戦し続ける展開は変わらず。イタリア人指揮官は86分にベンゼマを下げてベイルを投入。チェルシーは最後の最後まであきらめずゴールを狙い続けたが、しかしマドリーが2点差をリードしたまま試合終了のホイッスルを聞き、史上初めてチェルシーを下した。
なおマドリーホームのセカンドレグは、12日に行われる。




