現地時間4日、イングランド・プレミアリーグは第7節が行われ、遠藤航の所属するリヴァプールは敵地スタンフォード・ブリッジでチェルシーと対戦した。
直近のリーグ戦2試合で退場者を出し連敗を喫しているチェルシーは、パーマー、デラップ、アダラビオヨらを負傷で欠き、チャロバーは出場停止。層の薄くなった最終ラインには19歳のアチームポンを先発で起用し、バディアシルとセンターバックを組んだ。
一方、こちらも公式戦連敗中のリヴァプールは、遠藤、ヴィルツ、キエーザ、エキティケがベンチに座り、前線はイサク、サラー、ガクポが並んで中盤はソボスライ、マクアリスター、フラーフェンベルフという昨シーズンのメイン3人が復活。アリソンが負傷離脱したGKにはママルダシュビリが起用された。
互いにチーム状況が芳しくない中で迎えたビッグカード。慎重な立ち上がりを見せた両チームだったが、試合が動いたのは14分。中盤でマクアリスターをかわしたカイセドがそのまま運んでペナルティーエリア手前から右足を振り抜く。強烈なシュートがゴール左上へと突き刺さり、チェルシーが先制に成功する。
先制を許したリヴァプールは反撃に出たいものの、前線の3人が絡んだ攻撃の形がなかなか見えず、シュートまで行けずにチェルシーがカウンターを仕掛ける場面が散見された。
リヴァプールの前半の決定機は44分。中盤でマクアリスターがボールを奪い、右サイドで受けたサラーが左足アウトでクロスを入れると、ゴール前のイサクが頭で合わせるもゴール上へと外れ、チェルシーが1点をリードして試合を折り返した。
後半、1点を追うリヴァプールはブラッドリーに代えてヴィルツを投入し、右サイドバックにはソボスライが入った。すると開始直後、ガクポからのパスを受けたヴィルツがターンしながら左足のヒールでエリア内右に流し、走り込んだサラーが決定機を迎える。しかし、右足でのシュートはゴール右へと外してしまう。
53分にも右サイドを抜けたサラーがカットインして左足で狙うも、得意の形からのシュートは枠を捉えきれない。
直後、チェルシーにアクシデントが発生。バディアシルが負傷によりピッチを退き、ラビアを投入してセンターバックの位置にはリース・ジェイムズが下がった。リヴァプールもコナテとケルケズに代えてロバートソンとカーティス・ジョーンズを投入する。
すると迎えた63分、ソボスライの右クロスをニアサイドのイサクがDFを背負いながらトラップするもコントロールしきれず。しかし、このこぼれ球をガクポが反応して押し込み、リヴァプールが試合を振り出しに戻した。
追いついたリヴァプールは66分にも決定機。カウンターからヴィルツのパスにサラーが抜け出す。しかし、左足でのシュートはまたも枠を捉えることができなかった。
追いつかれたチェルシーは68分にアチームポンが負傷し、ハトとの交代を強いられ、先発したセンターバック2人が負傷交代することとなってしまった。さらに75分にはジョアン・ペドロとネト、ガルナチョを下げてギウ、エステヴァン、ギッテンズを投入し勝負に出る。
リヴァプールもイサクに代えてエキティケを投入し、互いに勝ち越しゴールを狙って攻め合う展開に。87分にはマクアリスターに代わって遠藤がリーグ戦4試合ぶりとなる出場を果たした。
アディショナルタイムは7分と長めに取られ、6分に決勝ゴールが生まれる。エリア内左に抜け出したククレジャの折り返しがGKとDFの間を抜けると、ファーポストのエステヴァンが滑り込んでネットを揺らし、土壇場でチェルシーが勝ち越しに成功。18歳の劇的なゴールで競り勝ったチェルシーが連敗を止め、逆にリヴァプールは公式戦3連敗を喫することとなった。
■試合結果
チェルシー 2-1 リヴァプール
■得点者
チェルシー:カイセド(14分)、エステヴァン(90+6分)
リヴァプール:ガクポ(63分)





