現地時間4日、イングランド・プレミアリーグは第35節が行われ、遠藤航の所属するリヴァプールは敵地スタンフォード・ブリッジでチェルシーと対戦した。
前節リーグ優勝を決めたリヴァプールは若干のターンオーバーを採用し、遠藤、エリオット、カーティス・ジョーンズ、ツィミカス、クアンサーを先発起用。一方、マンチェスター・シティやニューカッスルらと激しいチャンピオンズリーグ出場権争いを繰り広げているチェルシーは立ち上がりから積極的に仕掛けていく。
すると開始わずか3分、パーマーからのパスをペナルティーエリア右で受けたネトの折り返しをゴール前で受けたエンソ・フェルナンデスが落ち着いたトラップからゴール右へと流し込み、チェルシーが幸先よく先制する。
あっさりと先制したチェルシーはさらに9分、抜け出したニクラス・ジャクソンがエリアの外に飛び出したGKアリソンにタックルで倒される。レッドカードかと思われたが、これは先にオフサイドの旗が上がっていた。
1点を追うリヴァプールは徐々に圧力を増し、25分には遠藤が中盤で一人かわして左に展開。受けたガクポがキープし、エリア内にパスを通すとここに走り込んだ遠藤が受ける。しかし、折り返したボールはブロックされた。
押し込まれる展開の続いたチェルシーは43分、ショートカウンターからゴール前でボールを受けたN・ジャクソンが横パス。受けたマドゥエケがGKアリソンをかわしてネットを揺らすが、これはN・ジャクソンがオフサイドによりノーゴールとなった。
1点ビハインドで後半を迎えたリヴァプールだが、後半早々に不運な形で追加点を許してしまう。56分、右サイドで縦に仕掛けたパーマーがツィミカスをかわしてゴール前に折り返すと、GKとDFの間を抜けたボールにマドゥエケが飛び込む。ここは遠藤が素晴らしいカバーリングでカットし、すぐさまファン・ダイクがクリアするが、クリアボールが目の前のクアンサーに当たり、跳ね返ったボールがそのままゴールへ。オウンゴールによってチェルシーが2-0とリードを広げた。
2点を追いかける格好となったリヴァプールは直後、ジョタとアレクサンダー＝アーノルドを下げてヌニェスとブラッドリーを投入。さらに69分には遠藤とエリオットを下げてソボスライとマクアリスターを投入し流れを変えようと試みる。
すると迎えた85分、マクアリスターの右CKをファン・ダイクが頭で合わせて1点差に詰め寄る。しかし、リヴァプールの反撃もここまで。逆にアディショナルタイムにはカイセドがクアンサーに倒されてPKを獲得。このPKをパーマーがゴール左へと沈め、3-1としたチェルシーが今季のリーグ王者リヴァプールを下して勝点を｢63｣に伸ばしている。
■試合結果
チェルシー 3-1 リヴァプール
■得点者
チェルシー：エンソ・フェルナンデス（3分）、OG（56分）、パーマー（90+7分PK）
リヴァプール：ファン・ダイク（85分）