現地時間21日、イングランド・プレミアリーグは第9節が行われ、冨安健洋の所属するアーセナルは敵地スタンフォード・ブリッジでチェルシーと対戦した。
代表ウィーク明けに訪れたビッグマッチ。前節、マンチェスター・シティを相手に8シーズンぶりの勝利を手にしたアーセナルは、サカとマルティネッリが先発に復帰した以外はシティ戦と同じメンバーで臨み、冨安もベンチからのスタートとなった。
一方のチェルシーも公式戦3連勝と調子を上げてきており、この試合でも立ち上がりから積極的な入りを見せてアーセナルゴールを脅かす。
すると迎えた12分、右クロスに飛び込んだムドリクのヘディングは、競り合ったサリバがブロックしたかに見えたが、チェルシー側はハンドを主張。するとVARの結果、チェルシーにPKが与えられ、このPKをパルマーがゴール左へと決めてチェルシーが先制する。パルマーは2試合連続PKでのゴールを挙げた。
先制したチェルシーは、守備でもアーセナルの攻撃をシャットアウト。特に左サイドバックに起用されたククレジャは対面するサカに対してほぼパーフェクトな対応を見せ、チャンスを作らせない。
後半、1点ビハインドのアーセナルはジンチェンコに代えて冨安を投入。冨安は左サイドバックに入ったが、ボール保持の際にはボランチの位置に入って中盤をサポートする。
変化を加えて来たアーセナルに対し、チェルシーは48分、左サイドでギャラガーがボールを奪い、オーバーラップしたムドリクが左足でクロスを上げる。するとこのクロスがGKラヤの頭上を越えてそのままゴール右へと吸い込まれ、チェルシーがあっさりとリードを2点に広げた。
2点を追いかける格好となったアーセナルだが、冨安が中盤に入るビルドアップの形が上手く機能しない。57分にはGKラヤのパスをパルマーに奪われるも、シュートはラヤがブロックし事なきを得た。
66分にはCKのカウンターからスターリングのパスに入ったばかりのニクラス・ジャクソンが抜け出しGKラヤと1対1を迎える。しかし、この決定機はGKラヤがストップした。
まずは1点を返したいアーセナルは68分、ジェズスとジョルジーニョを下げてエンケティアとスミス・ロウを投入。すると77分、ここまで盤石の試合運びを見せていたチェルシーだったが、GKロベルト・マルティネスのパスミスを見逃さなかったライスが、ダイレクトで無人のゴールに蹴り込みアーセナルが1点を返す。
直後、アーセナルはウーデゴールとマルティネッリを下げてトロサールとハヴェルツを投入。一方のチェルシーは84分にパルマーとスターリングを下げてマドゥエケとリース・ジェームズを投入する。
するとその直後、サカが左足で上げた右クロスをファーポストに走り込んだトロサールが角度のない位置から合わせて押し込み、アーセナルが同点に追いついた。
終盤はスペースが生まれてややオープンな展開となり、アディショナルタイムの7分間で互いに決勝ゴールを目指したものの、スコアは動かず。白熱のロンドン・ダービーは2-2のドローに終わった。
■試合結果
チェルシー 2-2 アーセナル
■試合結果
チェルシー:パルマー(15分PK)、ムドリク(48分)
アーセナル:ライス(77分)、トロサール(84分)




