イギリス政府は10日、チェルシーのオーナーを務めてきたロシア人実業家のロマン・アブラモヴィッチ氏の制裁について発表した。アブラモヴィッチ氏は資産凍結となる。
ここまで民間人含む犠牲者が多数出ているロシアのウクライナへの軍事侵攻。これを受け、クラブの管理・運営権を手放すことを明らかにしていたアブラモヴィッチ氏は2日、「現状を受け、私はクラブを売却することを決めた。クラブ、ファン、職員、クラブのスポンサーとパートナーにとってこれが最善の利益になると信じている。これは決してビジネスや金のためではなく、フットボールとクラブへの純粋な情熱によるものだ」と綴り、売却の意思を発表していた。
入札期限が3月15日に設定されていた中、ここ数年で大きく発展したチェルシーの買収に複数の億万長者が興味を持っていたが、イギリス政府は10日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領と「数十年にわたって密接な関係を築いてきた」アブラモヴィッチ氏の資産を凍結。「アブラモヴィッチ氏はプーチン大統領やロシア政府からの優遇措置や利権を受けたことがある。ロシア政府からの利益や支援への関与、または関与したことのある人物との関係がある」などとし、制裁を科した。
これにより、チェルシーの売却はペンディングに。ただし、アブラモヴィッチ氏やロシアへの利益につながらない形ならば売却への道があるため、『GOAL』のニザール・キンセラ記者によれば現在、チェルシーは英国政府にプロセスを進めるための情報を問い合わせている状況だ。
なお、文化庁のネイディン・ドリース長官によれば、チェルシーには「特別ライセンス」が発行され、10日に行われるプレミアリーグ第30節のノリッジ戦を含む、サッカー関連の試合は予定通り消化可能となる。一方で、クラブとして試合のチケット販売は不可となり、シーズンチケットを有する人のみがスタジアムで試合観戦できる見込みだ。


