明治安田J1リーグは11日に第25節が行われ、セレッソ大阪とアルビレックス新潟が対戦した。
直近のリーグ戦5連敗と苦しい戦いが続き、勝ち点19で前節終了時点の最下位に沈んでいた新潟。今節で同勝ち点で並ぶ横浜FCが敗れたため、最下位脱出へ向けた重要なアウェイゲームに挑んだ。一方で勝ち点34で10位のC大阪にとっては、上位進出へ勝利がほしい再開ゲームとなっている。
先日この世を去った釜本邦茂氏への黙祷が捧げられた後にキックオフを迎えた一戦は、開始早々に動く。2分、ロングパスからブーダがチャンスを作ると、クロスは跳ね返されたものの、こぼれ球を堀米悠斗がダイレクトシュート。豪快な一撃がネットに突き刺さり、新潟が大きなリードを奪った。
しかし、C大阪も反撃。14分にボックス内でパスを受けた中島元彦が反転してシュートを放つと、GK藤田和輝がキャッチしきれず、そのままネットに収まっている。両者早い時間にゴールを奪い合う激しい展開となった。
その後は追いついたC大阪が勢いを持って前に出て、相手ボックス付近でチャンスを作っていく。何度も際どいシュートを放ち、ゴールに迫っていくが、追加点は奪えず。前半は1-1で折り返す。
後半も序盤から激しい攻防が続き、C大阪は51分に柴山昌也が鋭いミドルシュートでGKを襲う。すると54分、ホームチームが逆転に成功。自陣でセカンドボールを回収して速攻を仕掛けると、左サイドの本間至恩の折り返しにルーカス・フェルナンデスが合わせた。良い時間帯にリードを奪っている。
リードしたC大阪が優勢に進める中、両チーム選手を入れ替えながら勝負に出る。すると81分、C大阪はボックス付近でチャンスを作ると、新潟守備陣に連携ミスが出てオウンゴール。ホームチームが突き放すことに成功し、そのまま3-1で勝利を収めている。
この結果、C大阪は3試合ぶりの勝利で勝ち点を37まで伸ばすことに成功した。一方の新潟は痛恨の6連敗。勝ち点19のまま、最下位から抜け出すことはできなかった。
