10日のラ・リーガ第28節レアル・マドリー対セルタ(4-0)で、マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールとセルタDFオスカル・ミンゲサが衝突し、大きな話題となっている。
この試合の54分、ハーフウェーライン付近から力強いドリブルを仕掛けたヴィニシウスは、体につかみかかるDFハビエル・マンキージョを振り解いてペナルティーエリアに侵入しようとしたが、その直前に後方から追いかけてきたミンゲサに思いきりユニフォームを引っ張られて倒された。ヴィニシウスは前試合RBライプツィヒ戦のDFヴィリ・オルバンにしたように、激昂してミンゲサを突き倒し、メレロ・ロペス主審は両者にイエローカードを提示している。
スペイン『モビスタール』は、その後のヴィニシウスとミンゲサのやり取りをカメラで捉えている。ミンゲサはヴィニシウスに対して「君を止めなければならなかった。君を止めないといけなかったんだ」と語り、より危険なタックルを仕掛けるよりも、ユニフォームを引っ張ることを選んだと強調。ヴィニシウスはこれに反論し、さらにその場に加わったマドリーDFルーカス・バスケスが腕でミンゲサを何度も押しながら、セルタDFのことを非難している。
そしてサンティアゴ・ベルナベウの観客はその後、ミンゲサに対して「トント(愚か者や馬鹿の意)」と合唱していた。
なお、ヴィニシウスの相手を突き倒す行為がレッドカードではないかとの指摘もあるが、元審判のペレス・ブルジ氏はスペイン『ラディオ・マルカ』に対して、「メレロ・ロペスのイエローカード提示は適切だ。ただブラジル人選手がチャンピオンズに続いて同じ行為に及んでいることは考慮してもいいかもしれない。いずれにしても競技規則は、プッシングが一発退場になるべきとは定義していない」と語った。その一方でカタルーニャやバレンシア地方のメディアでは「ヴィニシウスが再び退場を免れた」といった論調で報じられている。




