マンチェスター・ユナイテッドFWエディンソン・カバーニが、欧州スーパーリーグやVARについて語った。
先月発表された欧州スーパーリーグ。しかしUEFAやFIFAはもちろん各国政府、監督や選手、マスコミ、そしてとりわけファン・サポーターとあらゆる方面から猛烈な反発を受け、次々に加盟クラブが脱退を発表。計画はとん挫した。
しかし、一度参加を表明したクラブは脱退後も激しいファンの反発が相次いでいる。マンチェスター・Uでもオーナーであるグレイザー家へのファンの怒りが頂点に達し、2日に予定されていたリヴァプール戦前に大規模デモが発生。スタジアムに乱入するなど、大きな騒動となった。
以降も抗議活動は続いているが、カバーニは『Dos De Punta』に対して持論を展開。「話が出たとき、僕は自分に問いかけたよ。『そんなことありえない。もし実現したらどうなってしまうんだ?』ってね」とし、構想に絶対的に反対だと語った。
「その構想には全く共感できない。賛同もしていないよ。より規模の小さいクラブからチャンピオンズリーグでプレーするチャンスを奪ってはいけないんだ。あるいは、平均的なクラブがメガクラブと競い合い、エリートの仲間入りするという夢まで奪ってしまう。こんな経験をする機会を、ファンから奪ってはいけないんだ」
さらにカバーニは、VARにも言及。試合から感情が失われてしまうとして、テクノロジー導入に異議を唱えている。
「VARはフットボールの魅力や本質を奪う。なぜ審判が不利なPKやオフサイド判定をするのか、その仕組みさえも分からない。難しいよね」
「ゴールを決めても、喜ぶのに2分間も待たないといけないんだ。さらに最悪なのは、セレブレーションが終わった後に爪や髪の毛がオフサイドポジションだったと伝えられること。その他にも、チームメイトが誰にも気づかないような些細なファウルをしていたとしてゴールが取り消されること。そこまでに14回もパスを通したのにね」
「こういったことが持ち込まれるとき、僕ら選手は考慮もされない。『プレーして口を閉じろ。たくさん稼げるから』ってことなんだろう」
「フットボールは僕らにとって苦行になりつつある。たとえ情熱があったとしてもね。冷静でなければこの日常に長く耐えられないんだ」
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