カメルーン代表のトニ・コンセイソン監督が、スコアレスドローに終わった日本代表戦を振り返った。
9日に行われた日本との国際親善試合で、カメルーンは55%を超えるポゼッションを記録して、日本ゴールに近づく場面があったものの、ネットを揺らせないまま90分を終えて、0-0のドローで試合は終わった。
試合後、コンセイソン監督はこの一戦について「非常に将来に向けて良い内容でした。今週は我々カメルーン代表にとって非常に厳しい状況になりました。何人かの選手が様々な理由でプレーが出来ない中、その中でも一部の選手を上手く起用できたという風に考えております」と話し、限られた戦力で最後まで戦ったチームを評価した。
「選手たちは非常に真摯な態度で試合に臨み、国を代表するという強い思いを持って戦ったと思います。相手が日本代表という世界の中でも優秀なチームと戦えて、その中で得たものに関して我々は非常に満足していまして、これで11月のアフリカネーションズカップ、モザンビーク戦に向けて良い準備ができたと思っています」
「全体を評価するならば、70分までは我々は非常に良いプレーが出来たと思います。最後の15分から20分でチームが疲れを感じたというように見えました。いずれにしても非常に良いパフォーマンスでしたし、両サイドにゴールチャンスがたくさん生まれたと思っております」
不安定な試合運びとなった立ち上がりについては「日本のプレスが非常に効いていて、そのプレスをどうかいくぐるかが最初の課題でした」と認めるも、対策を立てることで徐々にリズムを作れるようになったと語った。
「4人のディフェンダーを3人残して1人を中盤に近づけるようにして日本のプレスをかいくぐろうと試みました。そこで徐々に日本のプレスをかいくぐることができるようになって、チャンスを作れるようになりました。後半は確かに日本が戦術を変えてきたのが明らかに見て取れました。ただ、我々のやろうと思っていたことが事前にありまして、それは若い選手を試すということで、なんとか対応できるという理解でした」
また、ポルトガル人指揮官は「日本代表も今日、非常に厳しい規律の整ったサッカーを見せてくれました」と話し、アフリカのチームに規律面での厳しさを植え付けていきたいと語った。
「規律と尊敬の念が成功するうえで欠かせない要素だと思っております。日本と少し違っていて、少しルーズというか自由度のある規律です。そこにアフリカ人選手特有のナチュラルなクリエイティビティやアドリブの力も失わないでほしい」
「私たち監督、スタッフと選手たちの関係は非常に親しい関係でありながら、非常に相手を気遣う関係であり、同時にリーダーシップを明確に選手たちに見せています。選手たちが我々コーチ陣のリーダーシップをしっかりと理解すれば、そこから非常に良い歯車が回るというか、非常に良い流れが生まれると信じています」
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