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C大阪特別インタビュー 安藤淳 

主力を張り続けた京都では、J1とJ2を合わせた通算で177試合に出場し、キャプテンも務めるなど、チームの顔の1人でもあったDF安藤淳。リーダーシップも兼ね備える守備のオールラウンダーは、今季、「自分のレベルアップのためというわけではないですが、自分もJ1でやりたかった」という強い想いから、同じ関西の大阪にホームを置く、セレッソ大阪に移籍。桜色のユニフォームに袖を通し、4年ぶりのJ1で、心機一転、活躍を誓っている。

449344「代表選手もいますし、僕がJ2にいた頃から、セレッソの人気ぶりは、同じ関西でも感じていました。それで、今回(セレッソの)チームに入ってみて、練習場には人がすごくいっぱいいたり、スタジアムも満員になっていたりして、本当に注目されているなと、改めて思いました」と、その環境の変化に驚きを見せた安藤。「チームとして結果が出ていないので、前半戦に限れば、満足のいくシーズンではない。なかなかいいところを探すのは難しいですが、僕が個人的に思っているのは、ポジション争いがこのチームは激しいので、そのなかに自分が身を置いて、毎日毎日、練習から意識してトレーニングと試合をできているのは、一番刺激になっています」と、セレッソで充実した日々を過ごしている。

昨シーズン終盤の負傷で、今季はリハビリからのスタートとなったこともあって、ここまでリーグ戦では、中断直前の第14節で途中から10分間出場したのみ。ただし、ACLでは3試合でプレーし、グループリーグ第4節のブリーラム・ユナイテッド戦では、後半からの出場で守備を安定させ、土壇場での勝点獲得を陰で支えた。また、ラウンド16第2戦でも、ハードワークを惜しまず、広州恒大とのアウェイ戦勝利に貢献した。「ACLは、貴重な経験になりましたし、セレッソに来たからこそ、できた経験。相手のフィジカルとか、戦い方とか、日本の特長とは全然違うので、それは自分にとってもよい経験になりました」

チームは、中断期間中に監督が交代。「選手としては、ポポ(ランコ ポポヴィッチ前監督)と一緒にやってきて、結果を出せなかったのは、やっぱり悔しい。ポポのやりたいことがなかなか表現できなかったのは、選手の責任でも、もちろんあると思うので」と、現状を認識し、反省の弁も述べていた安藤。だが一方で気持を切り替えることも忘れていない。「選手が本当にしっかりまとまって、新監督のやりたいことをグラウンドで表現できるように頑張っていきたい。今後について、不安はないですし、楽しみにしています」と、ここからの巻き返しを誓っている。サイドバックの位置から、イレブンを落ち着かせる背番号16が、チーム再建の鍵を握る1人となるのは間違いない。

なお、ブリーラム戦で感じたタイの雰囲気にも、安藤は感銘を受けていた。「スタジアムもすごくかっこよかったですし、応援もすごい熱心。日本とは違う、独特のリズムで選手を巻き込むような一体感がありますよね。歌もずっと頭に残っていますし(笑)。実際に対戦してみても、本当にレベルが高いなと本当に思ったので。アジア全体で、日本、韓国、中国、オーストラリアとかだけでなく、タイなど東南アジアも、レベルが上がってきているんだなと感じています。機会があれば、地域に関係なく、海外でやりたいと思っていますし、最近ではJリーグからも選手がいっぱい行っているので、大変興味があります」と、タイなど、東南アジアにも好印象を抱いているようだった。

聴き手:GOAL編集部 インビュー収録日:6月17日
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