Stuttgart_Orel Mangala&Wataru Endo&Gonzalo Castro(C)Getty Images

遠藤航らはシュトゥットガルトの“新・魔法の三角形”…伝説の本家は新たなトリオをどう見る?

シュトゥットガルトの日本代表MF遠藤航ら中盤の3人が“新・魔法の三角形”として話題を呼んでいる。1990年代後半に同クラブの歴史に名を残した英雄たちがドイツ紙『ビルト』で、その後継者とも伝えられる3人の活躍についてコメントした。

シュトゥットガルトには1995-97年と2シーズンの間、ジオバネ・エウベル(現バイエルン・ミュンヘンのアンバサダー)、フレディ・ボビッチ(現フランクフルト幹部)、クラシミール・バラコフ(現CSKA1948ソフィア監督)といった攻撃の3人が所属。96-97シーズンは合計49ゴールを記録した2トップのエウベル、ボビッチ、トップ下のバラコフはその連携から“マーギシェス・ドライエック”(“魔法の三角形”)と称されるなど、現在も同クラブが誇る伝説のトリオとして語り継がれている。

シュトゥットガルトOBの元ドイツ代表MF、ハンジ・ミュラー氏によれば、ここに来て新たな伝説が生まれようとしているという。インタビューで先日、「ワタル・エンドウ、オレル・マンガラ、ゴンサロ・カストロは現在のシュトゥットガルトのパフォーマンスにとってものすごく重要だ」と言及すると、過去の英雄たちを引き合いに出しながら「エンドウ、カストロ、マンガラは中盤でプレーするが、新しい魔法の三角形と言えるね」と語ると、特に遠藤については「彼こそ中盤の要。彼がケガしてしまえば、シュトゥットガルトのチームが計り知れないほどのクオリティーを失うことになる」とその重要性を強調していた。

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それらを受け、『ビルト』は本家のレジェンドたちを取材。現在54歳のバラコフは「シュトゥットガルトでまた魔法の三角形と呼ばれる3人の選手が現れたのはうれしいことだ。それにより、シュトゥットガルトで面白いことが起こっていると示されるからね」と喜びを語った。また、97年にバイエルン・ミュンヘンに渡った48歳のエウベルも「シュトゥットガルトでまた魔法の三角形が出てきたのはスーパーなことだと思うよ。今シーズン、このまま今までのように続くことを祈る」と今季好調なスタートを切っている古巣にエールを送っている。

一方、後にボルシア・ドルトムントでもプレーし、現役引退後はシュトゥットガルトの強化部長(2010~16)を務めた現フランクフルト執行役員のボビッチ氏はやや冷静。「こんなに早くから魔法の三角形と言ってもいいのかはわからない。今はいい形の連携を見せている。長期にわたって、魔法の三角形を形成できるかに関しては今後わかることになるだろう」と語った49歳の同氏はこのように続けた。

「我々の頃はクラシミール・バラコフが豊富な経験の持ち主で、ジオバネと私が若手だった。今はゴンサロ・カストロが年上の役割で、それにワタル・エンドウといった非常に興味深い選手、オレル・マンガラといった自身の力を既に証明している選手が加わっている。ただ、彼(マンガラ)に関してはもっと安定する必要があるだろう」

バラコフ氏やエウベル氏に比べてやや冷静な見解を述べたボビッチ氏。古巣とはいえ、ライバルクラブの幹部としては、他クラブの選手を語り過ぎるのはやはり避けたいだろう。それでも遠藤に関する「非常に興味深い」との発言は気になるところだ。

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