Nick Woltemade Stuttgart 2025Getty

ヴォルテマーデ代理人、シュトゥットガルトを批判「年俸は中の下クラスなのに128億円要求は…」

FWニック・ヴォルテマーデの代理人は、シュトゥットガルトがバイエルン・ミュンヘンからの新たなオファーを断ったことに強い不満を抱いているようだ。ドイツ誌『キッカー』が報じている。

昨季後半からシュトゥットガルトでブレイクした23歳のヴォルテマーデは、6月にA代表デビューを果たすと、今夏のU-21欧州選手権で6ゴール3アシストを記録するなど大活躍。決勝でイングランドに敗れる数日前にはバイエルン移籍の可能性が急浮上し、本人も条件面で個人合意に達したと報じられていた。

しかしその後、バイエルンから2度のオファーを受けても交渉に応じなかったとみられるシュトゥットガルトは、代理人ダニー・バッハマン氏によれば、総額6000万ユーロ(約102億6000万円)超+転売条項の3度目のオファーも拒否したという。

シュトゥットガルトのアレクサンダー・ヴェアレCEO(最高経営責任者)は先日、両者が対戦する16日のスーパーカップまでにヴォルテマーデの件で合意に至らなければ今夏の移籍を認めないと、バイエルンに“最後通告”を突き付けていた。そしてバッハマン氏は、ドイツ通信社『dpa』に対し、13日のビデオ会議で提示された新たなオファーも拒否されたことを明かし、クラブを批判した。

「ヴェアレ氏が今週、妥当性に疑問が残る期限を設けて求めた解決策としていた、関心を寄せるクラブと選手側からの総額6000万ユーロ超+将来的な転売条項を含むパッケージは本日提示されていた」

「(シュトゥットガルトの)監査役会からの返答は、移籍金ゼロで獲得したにもかかわらず、年俸もチーム内で中の下クラスに入れられた選手に対して、相場とかけ離れた7500万ユーロ(約128億3000万円)を要求するというものであり、特に国内移籍においてはまったく根拠を欠くと言わざるを得ない」

さらにバッハマン氏は、シュトゥットガルトがヴォルテマーデに対し、2024年3月と今年6月にステップアップの機会があった際、「解決志向の対応」を約束していたと主張。「今回のような次のキャリアステップ、ドイツの名門であり、チャンピオンズリーグ常連のクラブへの移籍は、変化の激しいサッカー界において、野心あるドイツ代表選手にとっては極めて大きなチャンスだ」と訴えた。

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