Joel Chima Fujita St. Pauli 12132025(C)Getty Images

藤田譲瑠チマ、チーム直近5アシスト中3本演出…ザンクト・パウリ指揮官も称賛「パスの強さもタイミングも完璧」

ザンクト・パウリは先日のハイデンハイム戦で11試合ぶりにリーグ戦を制した。『ビルト』や『ハンブルガー・モルゲンポスト』など現地メディアは、MF藤田譲瑠チマをチームの上昇傾向を象徴する存在だと伝えている。

リーグで9連敗を喫し、前節でケルンと1-1で引き分けて久しぶりに勝ち点を手にしていた17位ザンクト・パウリ。13日に行われたブンデスリーガ第14節で16位ハイデンハイムをホームに迎えた。この残留争いの直接対決で、これまでリーグ戦ではゼロゴールだったオランダ人FWマルティン・カースが2ゴールを決め、チームは2-1の貴重な勝利を記録。この結果、ザンクト・パウリは順位表で16位に浮上した。

一方、『ビルト』はこの試合でカースの2ゴールとも演出した藤田に注目。そのパフォーマンスを振り返ったアレクサンダー・ブレッシン監督のコメントを伝えた。指揮官は23歳の日本代表MFについて「彼は何度も良い形でボールを奪い、低い重心を生かしてうまく体を入れている。積極的に持ち運ぶドリブルも良いが、ラストパスという点では、ここ数週間はまだ足りていなかった」と分析。とはいえ、ハイデンハイム戦では「それを振り切り、状況を正しく判断して、適切なプレーができたことをうれしく思う」と修正できたと称賛し、特に2点目のアシストについて「素晴らしいパスだった。強さもタイミングも完璧で、動き出しにぴたりと合っていた」とも褒め称えた。

直近のチームの5アシストのうち3アシストを記録している藤田。なぜこのようにアシスト数が増えているのかについて本人は「常にアシストを狙っていますし、常にFWを探しています。この場面ではマルティンが背後へ良い動きをしたので、彼にパスを出すだけでした」とコメント。また、現在はボランチより前の位置でプレーしていることも影響しているようだ。「以前より少し高い位置でプレーしているので、前方へボールを出しやすくなっています」と説明した。

なお、カースがザンクト・パウリの公式戦で決めた直近の3ゴールはいずれも藤田のアシストによるものだ。そのカースも藤田に感謝しているようで、『sid』通信に対し、「クリスマスには彼に何かプレゼントしないといけないね」と笑顔で語っていた。

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