ザンクトパウリの藤田譲瑠チマが、敗戦に終わったブレーメン戦を振り返った。
開幕3試合を無敗で突っ走り好スタートを切ったザンクトパウリだが、そこから難敵のシュトゥットガルト、レヴァークーゼンと連敗。今節のブレーメン戦は仕切り直しを図りたい試合だった。
しかし、試合は出鼻を挫かれることになる。2分、相手の迫力ある攻撃を抑えることができず、ミドルシュートを沈められて失点を献上。早い時間帯で先制点を奪われてしまった。そこからも複数回チャンスを作られるなど、不安定な入りとなった。
一転して後半は、前線からの圧力を強めたザンクトパウリが主導権を握る。高い位置からのプレスでボールを奪うと、素早くボールを動かしながらゴールを脅かしていった。76分、79分には藤田にシュートチャンス。前者はDFにブロックされ、後者はゴール上に外れてしまったが、積極的に前線と絡みながらゴールを狙った。
ただ、最後までゴールネットを揺らすことができず。そのまま0-1で敗れ、3連敗を喫することになった。内容面では決して悪くなかったが、こういう試合を勝ち切れない現状に対し、藤田は改善の必要性を説いた。
「最初の1失点が痛かったですね。その後、いくつかチャンスを作った中で決め切れなかったり、もっとでかいチャンスを作れなかった。そこは改善しないといけないかなと。(3連敗は)簡単に失点をしてしまっているところは否めないですし、そういったところを直せれば1ポイントでも取れたと思う。そういったところはもっとチームとしてやらないといけないと思います」
個人としては攻撃面で違いを作っていたが、ゴールに関わることはできなかった。ビルドアップ面で困ることはなかったとしつつ、「もう少し前進はできたかなと思います。後半だったりいいワンタッチでチャンスを作ることができましたし、そういう回数をもっと増やしていけたらいい」と自身の課題にも目を向けている。
一旦、クラブを離れ、インターナショナマッチウィーク期間は日本代表に合流することになる。代表活動に向け、「まずは代表に集中したい。いい相手とできますし、前回、悔しい思いをしたので、そこはもっと自分ができるものをしっかりと出していけたらいいなと思います」と前を向いた藤田。ドイツの舞台で掴み始めている手応えを代表にどう落とし込んでいくか注目したいところだ。



