マインツのMF佐野海舟が、現地メディアで軒並み高評価を受けるパフォーマンスでシーズンを締めくくった。その中で、ドイツ紙『ビルト』は「ビッグクラブからの注目が集まるだろう」と予想している。
昨夏に鹿島アントラーズから加入した佐野は、シーズン最終節のレヴァークーゼン戦にも先発出場。24歳の守備的MFは中盤で昨季王者を相手に存在感を発揮し、チームの勝ち点1獲得に貢献した。2-2の引き分けにより、マインツは来季のUEFAカンファレンスリーグ出場権を手にしている。
また、現地メディアでは第3節以降のすべての公式戦でフル出場を続けてきた佐野への称賛が相次いだ。地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』では、ナディエム・アミリや得点者パウル・ネーベルと並ぶ最高評価「1」を獲得し、次のように評された。
「このMFは、シーズン最終戦でも止められなかった。走っては走り、常に存在感を発揮し続けた。取り消された先制ゴールを見事に演出すると、アンソニー・カシへの絶妙なアウトサイドパスで観客から拍手喝采を浴びた。唯一の瑕疵は、1-2となる失点シーンで、ゴールを決めたパトリック・シックとの空中戦に敗れたことだ」
『ビルト』では、佐野を含む7選手にチーム最高タイの「2」を付け、「無数のボールを奪い、すべての競り合いに体を張って挑み、さらに攻撃面でも輝きを見せる。この調子なら、ビッグクラブからの注目が集まる日も近いだろう」とその潜在能力の高さを称賛した。
さらに『キッカー』も、佐野にネーベル、アミリ、そして後半にPKを決めたヨーナス・ブルカルトと同じく、最高タイの「2」を与えて高く評価。これにより、佐野の同誌におけるシーズン平均採点は「3.13」となり、全フィールドプレーヤー中21位タイにランクイン。中盤中央の選手に限って言えば、バイエルン・ミュンヘンのヨズア・キミッヒ、マインツの相棒アミリ、レヴァークーゼンのグラニト・ジャカに次ぐ評価を受けている。
(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)




