マインツのMF佐野海舟が、ブンデスリーガ全選手の中で走行距離1位の数字を記録している。
佐野は昨夏、鹿島アントラーズから完全移籍でマインツに加入。現在24歳のMFは新天地での公式戦すべてに先発し、その多くでフル出場を果たしている。中盤の一角として存在感を放ち、先日のフランクフルト戦(1-1)では、ドイツ誌『キッカー』のマン・オブ・ザ・マッチに選出され、第32節のベストイレブンにも名を連ねた。
そんな佐野に注目するドイツ紙『ビルト』は、「このカテゴリーでマインツのスター、佐野はベストだ」と題する記事で、「彼こそ今季ブンデスリーガで最もブレイクした選手!」と称賛。さらに、「加入以来、その献身性とプレークオリティにより、今やマインツのスタメンに欠かせない存在となった。日曜のフランクフルト戦でも再びトップパフォーマンスを披露した」と続けた。
同紙は、佐野が走行距離部門でリーグトップに立っていることにも注目。「372.4kmという走行距離で、グラニト・ジャカ(368.1km)、ヨズア・キミッヒ(366.2km)を上回り、“ブンデスリーガのスタミナ王”に輝いている!」と伝えた。そのうえで、本人のコメントも紹介している。
「僕は常にチームのために情熱を持って走らなければいけないと思っています。日常では細かなトレーニングを積み重ねて、体の状態を維持しています。僕にとっても、僕のスタミナにとっても、それがすごく大事なんです」
さらに同紙は、佐野の出場時間とフェアプレーにも注目。今季のブンデスリーガで2864分出場(リーグ6位)を記録し、欠場したのはわずか16分間のみ。6番(守備的MF)としてプレーしながら、イエローカードはたったの3枚しか受けていないというデータも紹介。これについて、佐野はこう話している。
「僕が目指すのは、ボールをフェアに奪って、すぐにカウンターを仕掛けることです。それがチームにとって重要だと思いますので。そうやって試合の流れをつくることが、自分は好きですね。でももちろん、時にはファウルなしでは難しいこともあります」
なお、ブンデスリーガ公式サイトのデータによると、佐野はデュエル勝利数348回で、レヴァークーゼンMFフロリアン・ヴィルツ(363回)、ボルシアMGのFWティム・クラインディーンスト(同363回)、ボーフムMFイブラヒマ・シソコ(362回)に次ぐ4位タイ(ホッフェンハイムMFトム・ビショフと並ぶ)。また、空中戦の勝利数でも90回を記録し、リーグ14位タイにつけている。


