Kaishu Sano Mainz 02162025(C)Getty Images

佐野海舟の日本代表招集外は“完璧”?マインツ指揮官「正直、ホッとしている。リーグ最高のMFで…」

マインツのボー・ヘンリクセン監督は、MF佐野海舟が日本代表に招集されていないことを問題視しないようだ。ドイツ紙『ビルト』がコメントを紹介した。

佐野は昨夏、鹿島アントラーズから完全移籍でマインツに加入。新天地ではこれまですべての公式戦に先発し、そのほとんどがフル出場と、チームで強烈な存在感を放っており、現在ブンデスリーガ3位につけるチームの快進撃に大きく貢献している。

そんな24歳MFは、一部で3月のインターナショナルウィークで日本代表に招集されることも期待されていた。しかし、中盤の相棒MFナディエム・アミリが4年半ぶり、エースFWヨナタン・ブルカルトが昨年秋に続いてドイツ代表入りを果たした一方で、佐野は日本代表メンバーには入っていない。

それでも、ヘンリクセン監督はここまでフル稼働の続く佐野の招集外に安堵しているようだ。『ビルト』の取材で「我々にとっては完璧なこと」とコメント。「正直、彼が呼ばれなかったことでホッとしている」と認めつつ、「彼はリーグ最高のミッドフィールダーの1人だ」と佐野への高い評価を口にした。

またヘンリクセン監督は、佐野が初めてマインツの練習に合流した昨夏のプレシーズンを回想。「海舟が最初にトレーニングに取り組んだのは、オーストリアのトレーニングキャンプだった。私は15分遅れて到着したが、その間に(アシスタントコーチの)ミッケル・イェスパーセンが彼とトレーニングをしていた。そしてコーチは私にこう言ってきたんだ。『彼は何でもできる。100%すべての可能性がある』とね。私は彼を少し落ち着かせなければならなかったよ」と当時のエピソードを語った。

さらに同監督は、佐野の指示を受け入れる姿勢に感心しているようだ。より力強いフィジカルでデュエルに挑まなければブンデスリーガではプレーできないことを指摘したところ、「すると彼はそれを実践し始めたんだ」と明かしていた。

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