マインツのボー・ヘンリクセン監督にとって、MF佐野海舟は躍進の立役者の1人のようだ。
マインツは昨年2月、スイスのFCチューリッヒを率いていたヘンリクセン監督を招へい。当時、ブンデスリーガ17位に低迷し、降格危機が現実味を帯びていたが、デンマーク人指揮官の就任後、巻き返しに成功。バイエルン・ミュンヘンや、のちに初優勝を飾るレヴァークーゼンには敗れたものの、そのほかの10試合は6勝4分けで最終的に勝ち点35で13位にフィニッシュした。
そして、今季は序盤こそ安定感を欠いていたが、昨秋からはボルシア・ドルトムントやバイエルン、フランクフルトを撃破し順位も徐々に上昇。直近6試合ではRBライプツィヒ相手の逆転勝利を含む4勝2分けと好調を維持し、現在は来季のチャンピオンズリーグ出場権を得られる3位につけている。
ヘンリクセン監督はフライブルク戦(2-2)前の記者会見で、自身の就任後のマインツの好調ぶりに言及。「このチームには多くのクオリティがあることはわかっていた。(今年1月に)新契約の話をする前にも分析したが、我々には優れた選手がたくさんおり、その多くは13カ月前にもここにいた。とても良いチームだ。もちろん、それこそが成功の大きな要因の一つだろう」と語った。
さらに、「みんなのことを誇りに思っている。とても良く働いてくれている。毎日、もっと上手くなろうと頑張ってくれているし、ハードワークなしではこのような成功は考えられない」と続けると、突然大きなジェスチャーを交えながら、「我々は昨夏、海舟といった新しい選手を獲得したんだ。クレイジーだよ。彼は天国からやって来たんだ!」と表現し、佐野のインパクトの大きさを強調した。
ヘンリクセン監督は「どのクラブにとっても非常に重要なのは、みんなそれぞれの役割を理解していることだ。そして、我々は一緒にそれに取り組んできた。だからこそ、成功に満ちた時間を過ごすことができているんだ」ともコメント。また、「毎日、もっと良くなることを願っているよ。それができたらもう最高だね」とも話していた。




