Kaishu-Sano(C)Taisei Iwamoto

【現地発】上位対決はドロー。広範囲に走り回った佐野海舟が挙げた課題「頑張ることと、その質を高めないといけない」

マインツの佐野海舟が、引き分けに終わったフライブルク戦を振り返った。

マインツは15日、ブンデスリーガ第26節でフライブルクと対戦。試合はマインツが前半に先制点を奪ったものの、退場者を出して数的不利を強いられる展開に。後半はシーソーゲームとなった中、2度リードを奪いながらも追いつかれてドロー決着となり、連勝は4でストップした。

マインツとしては退場者を出した中での勝ち点1。上位対決であったことを踏まえても、十分な成果と得たと考えることもできる。

ただ、中盤で縦横無尽に走り回った佐野の見解は少し違う。こういう試合で負けないことが大事としつつも、「誰も満足していないと思うし、勝たないといけなかったなと自分は思っている」と語り、引き分けに終わった悔しさが上回っていると明かした。

試合を振り返っても、前半は先手を奪う展開となったが、「うまく行っていた感じは正直なかった。どう崩せばいいのかなという自分たちの迷いが少しあった」と状況を説明。その一方で、「10人になって逆に一人ひとりが二人分くらいの動きをしたことで、いい攻撃ができたところもあった」としながら全体を振り返った。

「10人になってから難しかったけど、得点したいというチームの欲というのは消すことなくできたのかなと。ただ、それがマイナスになってスペースを開ける場面もあったし、そこから失点というシーンもあった。そこはもうちょっとバランスを見ることが必要なのかなと思っています」

佐野自身も後半は一人少ない中で広範囲に渡って守備に攻撃にと走り回ったが、「1失点目のシーンもクロスは自分のサイドからだったと思うし、どれだけ広く動いても失点のところで結局できなかったら何も意味がない。頑張ることと、その質を高めないといけない」と悔しさを口にしている。

来週は代表ウィークもありしばしの調整期間となるが、「しっかりリフレッシュして、休むところは休む。ここから大事な戦いが続くと思うので、チームとしても個人としてもしっかりコンディション整えて残りの戦いをやり切れれば」と前を向いた佐野。試合をこなすごとに着実に評価を高める男は、代表ウィークに力を充電し、終盤戦の戦いへ照準を定めていく。

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