マインツMF佐野海舟は、クラブ内で確固たる地位を築いているようだ。ボー・ヘンリクセン監督が厚い信頼をうかがわせる言葉を口にしている。
現在24歳の佐野は、昨夏の加入から23試合すべての公式戦に先発出場。ブンデスリーガ開幕節のウニオン・ベルリン戦や第3節ブレーメン戦こそ終盤に交代となったものの、この2試合を除くすべての公式戦にフル出場を果たしている。そして、これからもこの状況は変わらないかもしれない。
16日の第22節でハイデンハイム戦に臨むマインツだが、現地記者はこのアウェーマッチに向けた会見で今冬加入した守備的MFレナード・マロニーに注目。ハイデンハイムから移籍後、リーグ戦3試合連続出番がない同選手について「何が足りていないのか?」と質問している。
するとデンマーク人指揮官は、「足りていないものは何もない」と即答。「我々は彼がどのような選手であるか知っている。デュエルに強く、6番ポジションにおいて戦術もよく理解している」と前置きした上で、これまで起用していない理由を明かした。
「だが、我々には佐野という選手もいる。我々の中盤の中央には、“クレイジー”な6番がいるのだ。だから彼はまだプレーしていない。佐野は毎試合13kmも走ることができる。だからマロニーはスタメンに入っていない。だが、サッカーでは何もかもがすぐに変わるかもしれないからね」
ブンデスリーガ公式サイトによれば、佐野はリーグ戦での総走行距離は242.2kmとリーグ4位の数字を記録。デュエルの総勝利数でも「228」とリーグ6位の数字をマークする守備的MFだが、ヘンリクセン監督にとってはチームに欠かせない存在となっているようだ。




