マインツのボー・ヘンリクセン監督はドイツ誌『キッカー』のインタビューの中、何度かMF佐野海舟にも触れている。
昨季17位に低迷し降格危機に直面していたマインツは昨年2月にヘンリクセン監督を招へい。チームは現在49歳のデンマーク人指揮官の下で巻き返しに成功し、13位でシーズンを終えた。そして、昨夏に鹿島アントラーズから佐野が加わったチームは新シーズン、スロースタートも徐々に調子を上げ、ウィンターブレイク前にはリーグ戦無敗だったバイエルン・ミュンヘンや今季好調のフランクフルトを下すなどして、現在は来季欧州コンペティションへの出場権を争う位置につけている。
そんな中、先日マインツとの契約延長が発表されたヘンリクセン監督は『キッカー』のロングインタビューに対応。自身のこれまでのキャリアや監督としての理念を語りつつ、主力メンバーを複数失った昨夏を振り返った。「正直、夏は少しばかり心配していたよ。我々はセップ・ファン・デン・ベルフ(リヴァプールからのレンタルが終了→ブレントフォード)やレオ・バレイロ(→ベンフィカ)、ブラヤン・グルダ(→ブライトン)といったクリスティアン・ハイデル(取締役)が言う『ベストプレーヤー5人中3人』の移籍を受け入れなければならなかったからね」と認める。
「彼らの穴が埋まるのかどうか、まだわからなかったんだ。佐野海舟は予定より遅れて日本からやって来て、ドイツ語も英語も理解できなかった。当然、新しいチームや新しい国に馴染むまで少しばかり時間がかかる。モリッツ・イェンツも移籍市場閉幕直前にここにきて、ブラヤンの後を継ぐプレーヤーはそもそもおらず、最初は同ポジションでアルミンド・ヅィーブを起用するプランだった」
同監督はシーズン序盤は「選手は十分に自由にやれていなかった。 それは私の責任だった」とチームは問題を抱えていたことについても言及。「心を打ち明け、選手たちに耳を傾けてもらった。転機は、3-0で勝利したザンクトパウリ戦(昨年10月6日の第6節)の後半に訪れたと言えるだろう」と説明すると、このようにミーティングでの様子も語った。
「佐野海舟はオープンになった。我々は彼とナディエム・アミリ、そして通訳と話し合いの場を持ち、中盤でプレーする2人がつながり、関係性を築くように取り組んだんだ。スタメンに入ったシュテファン・ベルも変化の重要なファクターとなった。彼はインテリジェントで優れた戦術家だからね。我々はいつも試合前に彼やほかのリーダーたちと話し、あらゆる戦術の選択肢を示しながらチームが最もやりやすいのはどれかを尋ねている」
また、ヘンリクセン監督は佐野を「私にとって、今やリーグ最高の6番の一人だ。まるで狂ったように走り、スピーディーで、デュエルに強く、空中戦にも勝てるのと同時に素晴らしいフットボーラーでもある」と絶賛。次のような逸話も明かしている。
「彼は最初はピッチ上で優しすぎたので何度か彼と話すことがあった。一度、どういう風にデュエルへ入って欲しいか説明するために、私は戦術ボードを勢いよく叩いたんだ。その後、海舟と彼の通訳の方に振り向くと、ボードが後ろから倒れてきて、私は後頭部にこぶができた。海舟はそれを見てちょっとビビったかもね(笑)」


