Yuito-SuzukiGetty Images

【現地発】5試合ぶりにピッチに立った鈴木唯人。いまだ得点関与なしも手応え「自分自身できないと思ってはいない」

フライブルクの鈴木唯人が、引き分けに終わったフランクフルト戦を振り返った。

開幕戦から2試合連続でスタメン起用された鈴木だが、それ以降は厳しい時期を過ごしていた。最初の2試合で連敗を喫したこともあり、フライブルクがチームの立て直しを図った中、スタメンの座を守ることができず。第2節以降、ピッチに立つ機会はなかった。

19日のブンデスリーガ第7節・フランクフルト戦もベンチスタートとなったが、この試合、今までと違ったのは途中出場でチャンスを得られたことだ。64分にルーカス・ヘーラーに代わってトップ下の位置で起用されると、「自分がここ最近、求められていた強度のところ、球際のデュエルのところでフィフティーフィフティーとかで勝る。基本的なとこをまずは見せないといけない」と守備面でハードワーク。中盤の球際の争いでボールを奪っては巧みにボールを散らし、守備で存在感を見せた。

そのハードワークが認められてか、81分からは流動的にボランチのポジションに移行。ビルドアップのところで危ない場面も作ったが、うまく攻撃に絡み、チームが同点に追いついたこともあり勝ち点1獲得に貢献するに至った。

個人としては強度や球際といったチームに求められていることは完遂。「局面局面のところでは勝ってたところが多いと思う。決して自分自身できないと思ってはいない。今後はもっと良くなってくると思う」と手応えを明かした。

一方で、「もうちょっと時間があったので勝ちまでつなげられていたら」と悔やんだように、攻撃面でプラスアルファを出すところではさらなる改善を見据えているようだ。

「いま求められているところをベースにした上で、プラスアルファで攻撃の方、クリエイトだったり、結果のところを求めてくると思う。そこは同じくついてくればなと思います」

試合後にユリアン・シュスター監督が鈴木に近づいてガッとハグをしたところを見ても、指揮官の要求に応えられたことは間違いない。苦しい時期を乗り越え、ここから少しずつチャンスを得ていく可能性が高まる中、1試合でも早くゴールやアシストといった目に見える結果を手にしたいところだ。

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