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【現地発】「今は出てこないことが当たり前」鈴木唯人、ブンデスでほろ苦デビューも前向きな理由

フライブルクの鈴木唯人が、ブンデスリーガデビューとなったアウクスブルク戦を振り返った。

フライブルクは23日、ブンデスリーガ第1節でアウクスブルクと対戦。先週末に行われたDFBポカール1回戦でベンチスタートだった鈴木は今節、トップ下でのスタメン起用となった。試合は立ち上がりからアウクスブルクのマンツーマン気味の守備に苦しむ展開に。その結果、攻めあぐねる時間が続くと、ディフレクトしたボールがゴールに入る不運な失点やセットプレー、カウンターから失点を喫し、前半で3点のビハインドを負うことになった。

後半に入って反撃を狙ったフライブルクだが、58分に鈴木が倒されて獲得したPKで一点を返すも、その後が続かず。1-3で敗れ、開幕戦は黒星スタートとなった。

鈴木にとってはほろ苦いデビュー戦となった。前半から複数のチャンスクリエイトや後半のPK奪取など要所で輝くプレーは見せたが、前半39分に迎えたビッグチャンスではゴール前にDFしか残っていない状況だったにもかかわらずシュートはゴール上へ。「フリー過ぎて考えてしまった。相手が一人だったのでちょっと上に打とうかなと思った」ことで、チャンスをふいにしてしまった。

加えて、中盤での関わりのところでも課題が残った。ただ、鈴木はデンマークやフランス時代の経験を踏まえ、ここから突き詰めていくことが大事だと語った。

「もちろん、まだ始まったばっかりなので、チームメイトとコミュニケーションを取りながら、そこはもう少し深めていくしかない。それに(ボールが)出てこなかったからといって、フラストレーションを溜めるよりかは、今は出てこないことが当たり前だと思ってやっている。ここからボール持った時にこんなことができるんだという姿を見せていけば、どんどんボールが入ってくるのは間違いない。それは時間の問題かなと思ってます」

ブンデスデビューに対して「自分というプレーヤーを証明できるチャンスだと思っている」と力強く語った鈴木は、新天地でのさらなる成長を誓っている。

「今日みたいなミスなど、いろいろ難しい状況というのは間違いなく来ると思っている。だけど、そこはもう切り替えて強くなるしかないなと。その結果、最後にどうなってるかが1番大事だと思う。非常に充実しているし、これをやり続けていれば自分としても成長できるなという感覚を持てていて正直、楽しい。負けて悔しいですけど、これで落ち込んでいたらそこまでの選手なので。やるべきことをコツコツやりながら、ちゃんと自分の力を示せていければと思います」

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