Yuito Suzuki Japan  06052025(C)Getty Images

“10番”を好む鈴木唯人、新天地フライブルクに好感触「律くんのように成長できたら」

フライブルクに加入した日本代表MF鈴木唯人が、早くも新天地で手応えを感じているようだ。地元紙『バーディシェ・ツァイトゥング』のインタビューで明かしている。

現在23歳の鈴木は、2023年夏に清水エスパルスからブレンビーへ完全移籍。2022-23シーズン後半にはすでにストラスブールへレンタル移籍していたアタッカーだが、デンマークでの1年目は11ゴール10アシスト、2年目は13ゴール7アシストと、安定した決定力を示してきた。

今月半ばにフライブルクへ合流した鈴木は、25日に終了したオーストリアキャンプ中に地元メディアのインタビューに応じ、「昨季はどうしても来たかったのですが、ブレンビーとの交渉がまとまらず、残念でした。だからこそ、今こうしてここに来られて本当にうれしいです」と、1年前から移籍を熱望していたことを明かし、自身のポジションについても語った。

「一番好きなのは10番ポジション(トップ下)でプレーすることです。でも、このチームには典型的な10番タイプの選手がいるわけではないので、みんな“9.5番”と呼んでいますね。とにかくチャンスを作り、ゴールをアシストし、ハードワークして、チームの力になりたい。それに加えて、自分でもゴールを決められたら、それは僕にとって“ご褒美”のようなものです」

「一番やりやすいのはライン間の中央エリア。でも、左でも右でも中央でも、どこでスタートしてもそれほど重要ではありません。ボールを持ってターンし、ドリブルで仕掛けたり、縦パスを通すのが好きなんです」

これまで日本のフル代表で2キャップを記録している鈴木は、来年のワールドカップ出場を夢見ている。ただし、「まずはチームにしっかりと溶け込むことが大事です」と語り、いまは新天地でのプレーに集中している。「それができれば、ブレンビー時代と同じようなスコア(得点やアシスト)も狙えると思います」と自信をのぞかせた。

鈴木は、現在移籍報道が絶えない堂安律との関係についても触れている。「律くんとは代表でも一緒でしたし、フライブルクは本当にいいチームで、素晴らしいクラブだと教えてくれました。彼とはとても仲がいいです」と語ると、「1年後には、必ず少しはドイツ語が話せるようになっていたいですね。そして、チーム内で、ピッチでもそれ以外でも友達ができたらいいなと思います」と続けた。

「僕はオープンな性格で、ここのみなさんも本当に親切です。一週間しか経っていないのに、もう何カ月もいるような気がします。オーストリアキャンプでは、ルームメイトのジュニア・アダムとはすごく気が合っていますよ」

また、鈴木はフライブルクのユリアン・シュスター監督の指導にも好印象を持っている。

「ユリアン・シュスターが、ビデオセッションで僕のプレーを分析してくれて、どこを伸ばしていきたいかを説明してくれました。まだ1週間しかいないのに、すでに多くを学ばせてもらっています。律くんがここでどんどん成長して、良いプレーをしているのを見ているので、僕も同じような成長ができたらと思っています。だからこそ、この移籍にはすごく良い感触があります」

「フライブルクの試合はほとんど全部見てきました。スタジアムにはまだ行けていなかったのですが、だからこそ、最初のホームゲームが本当に楽しみです」

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