フライブルクで強化部門を統括するヨヘン・ザイアー取締役がメディアの取材に応じ、堂安律の去就や鈴木唯人の獲得の経緯について言及した。
チームは6日、本拠地オイローパ=パーク・シュタディオンで始動。先月に各国代表の活動に参加していた選手たちが不在のなか、23人の選手が合流した。デンマークでのシーズン終了が遅かった鈴木、そして特別休暇が与えられている堂安は、サポーターの前にまだ姿を見せていない。
そうした中でザイアー取締役は、新加入選手の印象や新シーズンへの期待に加え、去就が注目される堂安についても言及。ドイツ『SWR』が掲載したインタビュー映像の中で、次のように語っている。
「リツはトレーニンググラウンドには立っていないが、ここ(フライブルク)にいる。これは事前に話し合って決めたもので、彼には数日間の追加オフを与えている」
フランクフルトなどの関心が伝えられる日本代表MFの移籍の可能性について次のように続けた。
「リツとは話し合いを続けており、我々がドアを少し開けていることも秘密ではない。ただし、それはあくまで総合的な条件が整った場合に限る。現時点で彼はまだここにいるし、今後数週間で何が起きるかを見守っていくつもりだ」
「私は彼の移籍を声高に求めているわけではない。仮にそうなった場合に備えて準備を進めてきた面はあるが、たとえそうならなくても我々は満足している」
またザイアー取締役は、14日にチームへの合流を予定している鈴木についても言及した。
「スズキの移籍には、長い“助走”が必要だった。実は我々は昨夏も、ぜひとも彼を迎え入れたいと考えていた」
さらに、次のように期待を込めて話している。
「ポジションに応じて柔軟に起用できる、とてもエキサイティングな選手だ。彼にはまだ大きな伸びしろがある。ブンデスリーガという舞台は、これまでのキャリアとはまた異なるだろうが、我々は彼が十分に通用すると100%信じている」
「以前も話したように、自らゴールを脅かすことができる上手いフットボーラーだ。チャンスを作り出す能力もあり、スピードもある。我々のサッカーにおいて、非常に魅力的な要素を加えてくれる存在になり得る」


