フライブルクのユリアン・シュスター監督が、今夏の移籍が取り沙汰されている日本代表MF堂安律について言及した。
シュスター監督は、26日に行われるブンデスリーガ第31節ヴォルフスブルク戦に向けた記者会見に出席。その中で、今季フライブルクで3シーズン目を過ごし、公式戦9ゴール8アシストと活躍を見せる堂安についてのコメントを求められた。
記者は、前節ホッフェンハイム戦で自らゴールを決め、さらに2得点を演出するなど輝きを放った堂安に触れ、「クレメンス・ハルテンバッハ(スポーツディレクター)は以前、『今夏が移籍にとって最高のタイミングかもしれない』と語っていたが、あなた方(コーチ陣)はどう考えるか? 彼の代わりはいるのか? それともチームの戦い方を変えなければならないのか?」と質問を投げかけた。
これに対しシュスター監督は、次のように返答している。
「正直なところ、そこまではまだ考えたくないね(笑)。というか、まだ考えていないんだ。ただ、基本的には誰にでも代わりはいるものだ。1対1で置き換えられる場合があれば、あるいは手元にいる選手のタイプに応じてフォーメーションを調整することで補うという選択肢もある。でも、そのあたりについては夏にじっくり考える時間があるよ」
「いずれにしても今は、彼が見せている姿を嬉しく思っている。ここ最近の試合では非常に安定したパフォーマンスを見せているし、どうしても攻撃面が注目されがちだけど、私としては彼が守備面でも大きく貢献している点を同じくらい強調したい。そのバランスこそが、彼をチームにとって不可欠な存在にしていると思う」
「彼の今後については……まあ、これだけの活躍を見せていれば、関心が集まるのも当然だろうね。私としては、もちろん彼に残ってほしいと思っているので、『今が完璧なタイミング』だとは思わない。ただ、クレメンスがそう言ったことも、まったく理解できないわけではないよ」
なお、ドイツ誌『シュポルト・ビルト』の最新報道によれば、フライブルクは堂安の移籍金として2500万ユーロ(約40億5000万円)を要求している模様。また、ブンデスリーガのフランクフルトをはじめ、プレミアリーグやセリエAのクラブからも関心が寄せられているという。




