フライブルクのクリスティアン・シュトライヒ監督が、フランクフルト戦でゴールを奪った堂安律への厚い信頼を口にした。
フライブルクは18日のブンデスリーガ第22節でフランクフルトとホームで対戦。DFラインの主力選手をほぼ全員欠く中、堂安は右ウィングバックでスタート。0-1のビハインドの状況の30分、右サイドでヒールパスで起点をつくると、そのままニアに突進し、仲間のシュートのこぼれ球を叩き込んで今季リーグ戦2ゴール目をマークした。
3-3のドローに終わった試合後、シュトライヒ監督は地元ラジオ『Baden.fm』のインタビューで守備の不注意を嘆く一方で、3回ビハインドを背負うも追いついたチームのメンタリティを称賛。インタビュアーに途中出場のフロレント・ムスリヤについて問われると、「良かったね。途中から出た選手たちもみんな良かった。グレガル(3点目決めたミヒャエル・グレゴリッチ)、ノア・ワイスハウプト(3点目アシスト)もそこにいた。大事なのはすぐにチームの助けになることだ」と語り、こう続けた。
「ほかの選手に関してもそうだ。リツ・ドウアンを見るといい。彼がいかに守備でも戦っていたか。まさにリツ・ドウアンがやったようにやらなければいけない。1ミリも欠けてはダメだ」
同監督はより守備的な役割を担った堂安のゴールについて問われた際、今季度々チームの課題に挙げたオフ・ザ・ボールでの動きを「それこそテーマ」とした上で、「ある意味オフ・ザ・ボールのあの場面のように、極めて高い注意力をキープしていれば、必ず成功を掴むものだ。今日フランクフルト相手にサイドで守備の仕事も求められながら、ゴールを決めてくれたんだ」と褒め称えた。
「後半の終盤まで何度もスプリントに入り、デュエルを仕掛けた。それらこそ、私が彼のベンチマークと見るプレー。リツがそれをすれば、我々にとって本当に大きな力となるからだ。(15日のヨーロッパリーグ)RCランス戦でも大きな力となり目立っていたが、今日もまたそれができた」
なおアジアカップ後、リーグ戦前節は途中出場した堂安だが、敵地でのスコアレスドローに終わったヨーロッパリーグ戦に続きフランクフルト戦でもフル出場。通常は攻撃のメンバーを途中交代させるシュトライヒ監督にとって、チームが苦しむ今の状況では堂安は外せない存在となっているのかもしれない。





