Robin Koch Frankfurt 09302025(C)Getty Images

フランクフルト、今季リーグ戦16失点でブンデスリーガ“ワースト守備”に…現地メディアが指摘する要因は?

今夏、堂安律が加入したフランクフルトは、ブンデスリーガ第6節終了時点ですでに16失点を喫し、クラブ史上ワーストとなる数字を記録している。

フランクフルトはDFBポカール1回戦で5部のエンガーズを5-0で粉砕すると、リーグ開幕節のブレーメン戦を4-1で、続く第2節ホッフェンハイム戦も3-1で制するなど、順調なスタートを切った。堂安も新加入ながらエンガーズ戦とホッフェンハイム戦のいずれでも2ゴールを挙げる活躍を見せた。

9月に入ると、第3節レヴァークーゼン戦(1-3)で今季リーグ戦初黒星を喫しながらも、チャンピオンズリーグ・グループステージ初戦ではガラタサライに5-1で大勝。第4節ウニオン・ベルリン戦(3-4)で早くもリーグ戦2連敗を喫した一方、続く第5節ボルシアMG戦では一時6-0と大量リードを奪いながらも、終盤20分間で4失点。以降の公式戦では、CL第2節アトレティコ・マドリー戦で1-5、そして直近の第6節バイエルン・ミュンヘン戦でも0-3と敗れ、今季ここまでの公式戦9試合で「28得点22失点」という異例の得失点の成績となっている。

さらに、バイエルン戦では2つの不名誉な記録も更新された。地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』によると、ルイス・ディアスに決められたキックオフからわずか15秒の先制弾は、クラブがこれまでに喫したリーグ戦通算2946失点の中で最速の失点となったという。また、第6節終了時点でのリーグ16失点も、クラブ史上ワースト記録であり、ブレーメンの14失点を上回って現時点でリーグ最下位の数字となっている。試合後、ディノ・トップメラー監督が「守備と攻撃のバランスをもっと良くしなければならない」と語ったのも当然だろう。

ドイツ誌『キッカー』もフランクフルトの失点の多さを特集。その要因として、ガラタサライ戦で負傷した右サイドバックのラスムス・クリステンセンの離脱、代役のナムディ・コリンズやアウレリオ・ブタが機能していないこと、さらに主将ロビン・コッホやアルトゥール・テアテらセンターバックの不調を挙げている。また、バイエルン戦では中盤およびトップ下と中央でスタートした選手たちが合わせてわずか5回しかデュエルに入らなかった点を取り上げ、闘争心の欠如を指摘。監督が相手に関係なく4バックに固執している点や、ボルシアMG戦から長期離脱明けのGKカウア・サントスを正守護神に戻したタイミングにも疑問を呈している。

直近4試合の公式戦で10得点を挙げながら16失点を喫しているフランクフルト。代表ウィーク明けに行われる堂安の古巣・フライブルクとの第7節では、守備の立て直しを図れるだろうか。

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