長谷部誠や鎌田大地が所属するフランクフルトのオーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガーは、現役生活に終止符を打った。クラブが23日、公式ウェブサイトを通じて伝えている。
ヒンターエッガーは2019年夏にアウクスブルクから加わり、フランクフルトでは公式戦138試合に出場し14ゴールを記録したセンターバック。現地ではチャントが歌われるほどの人気を誇る29歳は、フランクフルト幹部に2024年までとなっていた契約の解消を申し出、同時に現役引退の決断を伝えた。
元選手となったヒンターエッガーは、「すでに昨年の秋からシーズン後に辞めることを考え始めていた」などとメンタルに問題を抱えていることを示唆しつつ、決断を説明。クラブやファン、チームメイトやスタッフ、責任者たちへの感謝を告げると、先日故郷でのイベント開催のために極右派の政治家とともに会社を立ち上げ、騒ぎを起こしたことについて「エモーショナル、軽率な言葉が不快感を与え、それについては謝りたい」と謝罪。「改めてハッキリさせたい。右翼の偏狭で不人情な思想を強く非難する。僕を知る人なら、僕はそういう考えであることを知るはずだ」とも強調した。
また、強化担当のマルクス・クレシェ役員は「マルティン・ヒンターエッガーはここ数年間、アイントラハト・フランクフルトのために素晴らしい活躍を見せ、このクラブの発展に大きく貢献してくれた」と感謝。「我々にとってマルティンの決断は予想外だった」とも明かした上で、「彼の説得力のある説明」を受け、「競技面では痛いが、人として理解できる申し出に応じることにした」とのこと。また、「自身の言動を素直に謝罪し、右翼に対し明確且つ信用できる形で距離を置いたことにより、この先功労者、ヨーロッパリーグ優勝者としてここフランクフルトで歓迎され続ける」とも述べた。
ヒンターエッガーはアウクスブルク時代からTVインタビューで監督に対して不満を漏らし、その後フランクフルトへの移籍を強要するなどトラブルメーカーとして有名。最近では、結局打ち切ることになった極右とのビジネス関係が発覚する前にも、母国メディアでフランクフルト幹部に「今夏に出ていけと言われた」と発言した件なども騒動に発展していた。


