20210214_Makoto Hasebe_Frankfurt(C)Getty Images

「例えば長谷部誠を見ると良い」独代表のレジェンド・マテウス氏が語る現代のリベロ像

元ドイツ代表のローター・マテウス氏が『ZEITmagazin』のインタビューに応じ、自身の現役時代からサッカーがどのように変わってきたのかなどについて言及。“リベロ”のポジションに関して語った際、フランクフルトに所属する長谷部誠のプレーを引き合いに出した。

現役時代は、ボルシア・メンヒェングラットバッハやバイエルン・ミュンヘン、インテルなどでプレーし、数々のタイトルを獲得したマテウス氏。ドイツ代表では150キャップ(23得点)と同国代表歴代最多出場記録を持ち、1980年のEURO(ユーロ)、1990年のワールドカップを制覇し、バロンドールやFIFA最優秀選手賞も受賞した。

今年3月に還暦を迎えたマテウス氏だが、インタビューの中で現代サッカーについて言及。自身がキャリア後半から主にプレーしたリベロのポジションは「今のサッカー界からはもう消えたのではないか?」と投げかけられると、「いや、ただ解釈が変わっただけだろう」と反論。以下のように続けた。

「今は守備で3バックを使ってプレーすることが多い。例えばアイントラハト・フランクフルトのマコト・ハセベを見ると良い。3バック中央の選手は(中盤の)ラインの3~4メートル後ろの位置でプレーしている。なので基本、ストッパーの後ろに位置するリベロだよ。(ストッパーは)今はセンターバックと呼ばれるけどね」

「違いはある。審判は昔はオフサイドポジションを見逃すことが多く、リベロはカバーリングするためにもっと下がっていた。現代の審判はもっと良い訓練を受けている。選手たちも同じだね」

代表やインテル時代、昨年11月に他界した元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナ氏と何度もマッチアップしたことのあるマテウス氏。サッカーが最も変わったと感じる部分も聞かれ、育成システムやビデオ分析が取り入れられる練習などを挙げ、以下のように指摘している。

「もちろん、テクニカルな能力の部分だ。マラドーナはすでにサーカスのようだったが、ネイマールはそれを超えている。息子を見ていても伝わってくるね。普通のパスを出さなくなっているんだ。Youtubeでトリックなどを見て、それを真似するんだ。中には本当に最高な動画があるもので、私もワッツアップで友人たちと共有することもあるよ」

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