フランクフルトは3日のブンデスリーガ第27節でボルシア・ドルトムントを2-1で撃破し、チャンピオンズリーグ出場権に大きく前進。アディ・ヒュッター監督は3バックの2人の若手DFに言及した際、この試合を欠場した長谷部誠らベテラン組の存在の大きさを強調した。
フランクフルトはアウェーで臨んだこの一戦では相手OGで先制すると、前半終了間際にDFマッツ・フンメルスに同点弾を奪われるも、88分にはフィリップ・コスティッチからのクロスにアンドレ・シウバが頭を合わせて勝ち越しに成功。スコアはそのまま動かず、試合は終了のホイッスルを迎え、4位フランクフルトは5位ドルトムントとの勝ち点差を「7」に広げた。
試合後の会見で「だてに4位につけていないことを見せた」と満足気に語るヒュッター監督は、2得点とも関与したコスティッチを称賛するなど選手たちにコメント。また、記者に3バックの右側センターバックでプレーした21歳のブラジル人DFトゥタが見せた「信じられないほど冷静で、ボールロストもほとんどなかったパフォーマンス」について問われた際にはこのように返答している。
「トゥタは特にそうだが、(左側CBの21歳フランス人DF)エヴァン・ヌディカと同じく、マコト・ハセベや最近ずっと中央でプレーしてきたマルティン・ヒンターエッガーやその代役のシュテファン・イルザンカーといったものすごく経験豊富な選手たちが隣にいるのは大きい。それにより落ち着き、必要なだけの自信を得られている」
「確かにトゥタを誉めなければならない。試合前には少々緊張気味だったが、プレーしているうちにそれを乗り越え、素晴らしい試合を見せたし、決定的なデュエルにもしっかりと対応した。若い選手たちの働く姿を見るのは楽しいね」
長谷部は前節での5枚目の警告でドルトムント戦は出場停止となり、ヒンターエッガーは負傷離脱中で欠場。それでも3バック・フォーメーションを採用したヒュッター監督だが、その中央にイルザンカーを配置。長谷部やヒンターエッガーは不在だったものの、指揮官は2人の重要性を強調していた。