ボルシア・ドルトムントは、ニコ・コヴァチ監督の続投を望んでいるようだ。ドイツ紙『ビルト』が報じている。
現在53歳のコヴァチ監督は、今年2月に当時ブンデスリーガ11位に低迷していたドルトムント指揮官に就任。2026年夏までの契約を結んだクロアチア人指揮官は、就任当初はシュトゥットガルトやボーフムに敗れ低調なスタートを切り、その後も成績がなかなか安定しなかったことから早くも今夏に解任される可能性が取り沙汰されていた。
しかしその後、守備の要であるDFニコ・シュロッターベックが長期離脱を強いられる中でも、チームは着実に安定感を取り戻している。欧州カップ戦出場を争うマインツ、フライブルク、ボルシアMGとの対戦では3勝を挙げ、首位バイエルン・ミュンヘンとのアウェーマッチはドローに持ち込むなど、チームは明らかに上昇気流に乗っている。その結果、来季のチャンピオンズリーグ出場権を得られる4位RBライプツィヒとの勝ち点差も「4」まで縮まってきた。
『ビルト』によると、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)、スポーツ部門責任者のラース・リッケン氏、スポーツディレクターのセバスティアン・ケールSD(スポーツディレクター)らクラブ首脳陣は今は「迷走していたチームを立て直したコヴァチの手腕に完全に納得している」とのことだ。
一方で同紙は、複数のプレミアリーグクラブがコヴァチ監督に関心を寄せていることも指摘。中でも、アンジェ・ポステコグルー監督の進退が注目されているトッテナムは、コヴァチ監督を「注視しており、市場で調査を進めている」と報じている。とはいえ、プレミアリーグ行きが夢と言われる同監督だが、同紙によれば「ドルトムントへの強い愛着を見せている」ことから、少なくとも現時点ではイングランドからの関心に心を動かされることはないという。

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