ボルシア・メンヒェングラットバッハはFW福田師王を今冬にレンタルに送り出さないかもしれない。ドイツ紙『ビルト』が報じている。
現在20歳の福田は昨年1月にボルシアMGのトップチームに昇格し、シーズン終了までリーグ戦5試合に途中出場。一方で、今季はリーグ戦8試合でベンチ入りも年末まで出番が訪れず、レギュラーの日本代表DF板倉滉とともにピッチに立たなかった。そのため、今冬に期限付きで他クラブへ送り出される可能性が伝えられていた。
そんな福田だが、今年に入ってからは第16節バイエルン・ミュンヘン戦(0-1)、第17節ヴォルフスブルク戦(1-5)、第18節レヴァークーゼン戦(1-3)にそれぞれ途中出場。70分と最も早い時間に投入されたヴォルフスブルク戦では待望のトップチーム初ゴールをマークした。そして、『ビルト』曰く、このゴールもあり、「ボルシアの福田に関するプランが変わったかもしれない」ようだ。
また、ジェラルド・セオアネ監督は同紙で「師王はポジティブなシグナルを送っており、本当に良い成長を見せている。素晴らしいフィニッシュを持っているし、身長はやや低めながらヘディングも本当に上手い」と若きストライカーを称賛。「若い選手たちの成長にとって、レンタル移籍は有意義な選択肢であるかどうかを見極めなければならない」ともレンタルは必ずしも最善策ではない考えを示唆した。
いずれにせよ、福田はチームが3連敗を喫する中でアピールに成功したとのこと。ヴォルフスブルク戦は体調不良で欠場したエースFWティム・クラインディーンストの壁を超えるのは難しいが、今後はより早い時間帯にピッチに立つ機会が増えるかもしれない。