Roland Virkus Borussia Moenchengladbach 2025(C)Getty Images

監督交代も最下位転落のボルシアMG、強化責任者ヴィルクス氏が辞任…35年間の在籍に幕

ボルシア・メンヒェングラットバッハは9月30日、スポーツ部門の責任者を務めていたローランド・ヴィルクス取締役が辞任したことを発表した。

今季ブンデスリーガ開幕3試合勝利がなく、ジェラルド・セオアネ前監督の解任に踏み切ったボルシアMG。セカンドチームから昇格したオイゲン・ポランスキ監督の下では、ブンデスリーガ第4節のレヴァークーゼン戦こそ1-1で引き分けたものの、続くフランクフルト戦では4-6と大敗を喫し、最下位に転落していた。

こうした状況の中、以前から批判を受けていたヴィルクス氏が辞任を決断。現在58歳の同氏は、クラブの公式サイトを通じて「私は常に、クラブが何よりも優先されると語ってきた。だからこの決断を下した」とコメントを残し、1990年から下部組織の監督やコーチなど、さまざまな役職を務めてきたクラブを退団することを表明した。

ライナー・ボンホーフ会長も、「我々は、今後のスポーツ部門の方向性を刷新していくべきだという点で意見が一致した」と説明。そのうえで「この決断はローランドにとって決して楽なものではなかったはずだ。彼はボルシアを心から愛し、2022年2月という非常に困難な時期にスポーツ部門の責任者を引き受けてくれた。我々は彼の尽力に感謝している。30年以上にわたり様々な立場でクラブに貢献してくれた彼は、これからも永遠に“ボルッセ”であり続ける」と謝意を示した。

なお、ヴィルクス氏が強化担当に就任した2022年2月以降、クラブは日本代表DF板倉滉(現アヤックス)を同年夏に獲得。さらに2023年1月には福田師王(現カールスルーエへレンタル中)、今夏にはクラブ史上最高額となる移籍金800万ユーロ(約14億円)でホルシュタイン・キールから日本代表FW 町野修斗を迎え入れていた。

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