ボルシア・メンヒェングラッドバッハの板倉滉が、勝利に終わったシュトゥットガルト戦を振り返った。
ボルシアMGは1日、ブンデスリーガ第20節でシュトゥットガルトと対戦。前節、感染症の影響で欠場していた板倉は、上位との重要な一戦に向けてスタメン復帰を果たした。試合は前半にリードを奪いながらも、後半開始早々に追いつかれる展開に。だが、ゲーム終盤にティム・クラインディーンストのゴールで勝ち越しに成功すると、そのまま逃げ切って連勝を果たした。
この試合、何より見応えがあったのが板倉とシュトゥットガルトのFWニック・ウォルトメイドのマッチアップだ。
現在22歳のウォルトメイドは、今季からシュトゥットガルトでプレーする198cmの大型ストライカー。ドイツの世代別代表に選ばれるなど、「でかいし、手が長くて、足も長い。(収められると)上手く間合いを取られてしまう」という将来有望なストライカーに対し、板倉は巧みな駆け引きを仕掛けながら対応していく。
前半2分にはPA内で1対1の対峙。飛び込まず、冷静な対応を続けてマイボールにした。これには「立ち上がりのところで潰せたのが大きかった」と振り返り、その後の対応でも「近くにいすぎても背負われてしまうし、背負われると届かない印象がやっていてあった」とする中で、なるべく前で潰すことを意識付けた。
また、ボールがない時には嫌なポジションに入らせないように手を使って牽制。後半4分の場面では結果的に失点につながってしまったが、抜け出されそうになりながらもしっかりと競り合い、思い通りにはさせなかった。
結局、試合を通じてウォルトメイドの枠内シュートはゼロ。ウォルトメイドを含めた相手FW陣を抑えたことが勝利につながった。板倉もそこには確かな手応えを感じている。
「(ウォルトメイドとは)ブレーメンの時にやったこともあっていい選手なのはわかっていた。彼になるべく自由にやらせないようにというのと、相手のサッカーの狙いというか、二人のストライカーを生かしたサッカーをしてくるのはわかっていたので、そこで相手の良さを出させずに終われたのがよかったと思います」
この勝利でボルシアMGは暫定ながら7位となり、チャンピオンズリーグ圏内となる4位のライプツィヒと勝ち点3差となっている。さらに上を狙える状況にいると言えるが、板倉は「気を抜けば1試合でガラッと変わる」と気を引き締め、「上に食い込んでいくためには今日みたいに上位を食っていかないといけない。こういう順位にいれていることをポジティブに捉えながら、なるべく勝ち点を積み上げていけるように戦っていきたい」と次戦を見据えていた。


