Ko-Itakura(C)Taisei Iwamoto

【現地発】板倉滉、逆転負けも自身の見事なゴールには「自分で運んでいくことに意味がある」

ボルシア・メンヒェングラッドバッハの板倉滉が、逆転負けに終わったドルトムント戦を振り返った。

ボルシアMGは20日、ブンデスリーガ第30節でドルトムントと対戦した。試合は前半に板倉のゴールでボルシアMGが先制点を奪ったが、41分から9分間でドルトムントが怒涛の3ゴールを奪取。後半はボルシアMGがPKで1点を返したものの、最後はドルトムントに巧みにゲームをコントロールされ、2-3で敗れた。

前節のフライブルク戦に続き、今節のドルトムント戦は、欧州カップ出場権争いのためにも勝利が欲しい試合だった。しかし、前節に続いて僅差の敗戦。チームも9位まで順位が転落した。

最終ラインを統率した板倉は、「相当、タフなゲームだったなと思う。1点目を取れたところは良かったけど、前の試合も含めて、その後の戦い方はもう一回、成長していかないといけない部分かなと強く思う」とリードを奪った後の戦い方について指摘。続けて、「各一人ひとりのプレイヤーがどこが危険なのか、デュエルのところなのか、ボールを持ったところでの判断なのか。そういうところでもっと試合の中のシチュエーションを頭の中に入れながら進めないといけない。そういうちょっとしたところからポイントが溢れていくなと感じた」と語り、この2試合における”得点後”の戦い方を改善する必要性を説いた。

ただ、チームは厳しい敗戦となってしまったが、板倉のパフォーマンスはドルトムント戦でも光っていた。相手FWを巧みに抑えてはビルドアップでも鋭いパスを供給。24分にはハーフウェーライン付近からドリブルを開始すると、相手のディフレクトもあって中央を完全に突破し、最後はGKとの1対1を冷静に沈めて今季3得点目を奪った。このシーンについては「いいゴールだった」と振り返っている。

「1回右に安牌に出そうかなと思ったけど、相手もスピードを上げてプレスに来ていたので、まず一個そこを剥がそうと。そこから中がぽっかり空いているのはわかったので、そこを運んでうまく抜けたのが良かった。ちょっと足元に入った部分はあったけど、あそこに抜けた瞬間から右側にシュートを打とうと思っていたのでイメージ通り行きました」

このゴールに関しては、”ついに”とも言えるだろう。今季、板倉は幾度も自身のドリブルからチャンスメイクをしており、そこからゴールに近づく場面もあった。それが今回は結果に繋がったのだから、価値のあるゴールになったことは間違いない。

「あれをされると相手のディフェンスが難しいのはわかっている。だからこそ、自分で運んでいくことに意味がある。今日はああやって真ん中を中央突破という感じで行けて、ボールもいい形で転がってきたので最後決めれたのは良かったですね」

最後には連敗に対して「大事な2試合だったからショックは大きい」としながらも、「全然終わったわけではない」と前を向いた板倉。残り4試合、チームの結果を求めていくことで、自身のパフォーマンスもさらに上げていきたいところだ。

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