Luis Diaz of Bayern 08162025(C)Getty Images

バイエルン、完全移籍の補強をストップ。強化担当「受け入れなければならず、創意工夫が必要」

バイエルン・ミュンヘンの首脳陣は、今夏は新戦力を完全移籍で獲得しない方針を固めた。強化担当のマックス・エーバル取締役も、その指示を受けたことを明かした。

今夏、トーマス・ミュラーやリロイ・サネ、エリック・ダイアーがフリーで退団したバイエルンは、マティス・テルやジョアン・パリーニャ、キングスレー・コマンらを売却。一方でルイス・ディアスのリヴァプールからの獲得には大金を投じたが、ヨナタン・ターやトム・ビショフはフリーで獲得した。ドイツ誌『キッカー』によれば、クラブは移籍金において2000万ユーロ(約34億4000万円)以上の黒字を計上したという。

それでも名誉会長兼監査役会員のウリ・ヘーネス氏は先日、現地紙『SZ』のインタビューで、今夏は新戦力を完全移籍で獲得せず、期限付き移籍での補強を進める方針を強調。首脳陣は今夏の移籍市場で大規模な取引を行わないスタンスを示している。

ブンデスリーガ開幕節のRBライプツィヒ戦に向けた記者会見でこの発言について問われたエーバル氏は、「ウリが公の場で話していることについては内部ですでに話し合っている。だから、公の情報を通して何をすべきかを知るわけではない」とコメント。「クラブは出費を節約することに決めた」と語り、さらに次のように述べた。

「キングスレー・コマンを売却したが、これは必ずしも計画通りではなかった。ニック・ヴォルテマーデ(シュトゥットガルト)を獲得することもできず、これからはレンタルを活用した補強に取り組むことになった。これが我々に与えられたタスクであり、受け入れなければならない。今は創意工夫が必要だ。他リーグや競合クラブがどれだけ費やしているかを考えると、なおさら簡単なタスクではない」

「ジャマル(ムシアラ)は負傷中で、攻撃陣には4人の選手がいる。この移籍期間での課題は、ヒロキ(伊藤洋輝)、アルフォソ(デイヴィス)、ジャマルの3選手がクリスマス前までに復帰することを見越しつつ、それでも競争力のあるチームを維持することだ。同時に、選手の成長を阻害しない環境を作ることも重要で、これはクラブにとっても有益だ」

FWハリー・ケインは先日、「おそらく自分がプレーした中で最もスカッドが小さなチームの一つだ」と警鐘を鳴らしたが、その後クラブはさらに若手MFパウル・ヴァナーを売却。バイエルン公式ウェブサイトによれば、スカッドは長期離脱中の3選手やレナート・カールらセカンドチームから昇格した2選手、第4のGKを含め合計25人となっている。

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