Hiroki ItoGetty Images

バイエルン、伊藤洋輝らの練習再開は早すぎた? コンパニ監督やスタッフに批判の声も

バイエルン・ミュンヘンの内部では、伊藤洋輝らの負傷離脱により、ヴァンサン・コンパニ監督やスタッフの判断に疑問の声が上がっているようだ。地元メディア『tz』が報じている。

バイエルンの今季の筋肉系の負傷はこれまで12件と、昨シーズンの同時期までの20件から大幅に減少している模様。しかし、『tz』によれば、「専門家たちは負傷明けの選手たちの練習再開のタイミングが早すぎることを問題視」し、内部ではコンパニ監督やコーチ陣の判断に批判が集まりつつあるという。

同メディアはその例としてふくらはぎを負傷したGKマヌエル・ノイアーが、完治していない状態でボールを使った練習に臨んだことを指摘。この件で、内部では何人かの理学療法士の「表面的なアプローチ」が問題視されている。一方、選手の実戦復帰の最終的な判断を下すのはコンパニ監督であり、医療チームが異議を唱えることはほとんどないとも報じられている。

さらに、『tz』は先日のザンクト・パウリ戦に途中出場し、終了間際に右足中骨を再骨折した伊藤についてもコメント。3カ月間の離脱を強いられるとされる日本代表について「特に深刻なケースだったのが、伊藤洋輝の件だ。彼がミュンヘンへ移籍する前から、中足部の問題を抱えていることは知られていた。それでも彼は加入直後から負荷が急激に上げすぎられ、それがあまりにも急だったことが(再手術を受けることになった)11月に明らかになった」と伝えている。

また、記者はダヨ・ウパメカーノについても言及。数週間にわたって股関節や背中の問題を抱えながらプレーし続けていたが、膝の軟骨損傷により当面の離脱を余儀なくされている。その主な原因は過度な負荷にあると主張。キム・ミンジェについても、昨年からアキレス腱の問題を抱えているものの、十分な休養が与えられていない状況だと警鐘を鳴らした。

なお、バイエルンはノイアーや伊藤、ウパメカーノのほか、カナダ代表戦で右ひざの前十字靭帯断裂の重傷を負ったアルフォンソ・デイヴィスや伝染性単核球症を患っているアレクサンダー・パヴロヴィッチも離脱中。特に守備のポジションに多くの戦力を欠いている。

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