バイエルン・ミュンヘンに所属するイングランド代表FWハリー・ケインが、今後のキャリアについて言及した。ドイツ『n-tv』がコメントを紹介している。
現在32歳のケイン。2023年夏にバイエルンに加入して公式戦106試合に出場し、103ゴール29アシストと驚異的な数字を記録。今シーズンも公式戦10試合ですでに18ゴール3アシストを奪い、最速で100ゴールに到達するなどハイペースを維持している。そんなケインだが、バイエルンとの現行契約は2027年まで。しかし一部メディアではプレミアリーグ復帰が噂されており、本人が同リーグの最多得点記録更新(残り48ゴール)を望んでいるとも伝えられていた。
しかし、バイエルンでキャリア初のトロフィーを手にした32歳FWは、契約延長に前向きな姿勢を見せている。
「より長くここにとどまることに関しては、十分に考えられることだと思う。まだバイエルンとそうした話をしたわけではないが、もしそういう機会があれば率直に話し合う用意はあるよ」
「僕はいま、完全にバイエルンの一員として集中している。もし契約延長の話が出たら、そのときに考えればいい。でも、今シーズン後にもまだもう1シーズンの契約が残っているんだ。最後の年というわけでもないし、焦る理由もまったくない」
今季からトッテナムを率いるトーマス・フランク監督は先日、ケインの復帰を「大歓迎」と話しているが、本人は今のところプレミアリーグ復帰を考えていないという。
「もし僕がバイエルンに来たばかりの頃に質問されたら、『必ず戻るつもりだ』と答えていただろう。でも今では、何年かここで過ごして少し気持ちは変わったかもしれない。ただ、“絶対に戻らない”とは言わない」
また、ケインは選手として、とあるトロフィーの獲得を夢見ていることにも言及した。
「バロンドールを取りたいと思っている。基本的にはチームの中で最も優れた選手に与えられる“チームのトロフィー”のようなものだ。つまり、チャンピオンズリーグ優勝やクラブワールドカップ優勝などが前提になる。それは個人とチームの両方の素晴らしい成果の集大成であり、まさに“完璧なシーズン”を過ごしたということだ」
なお今季のバイエルンは、ケインのハイパフォーマンスもあってこれまでの公式戦を全勝している。


