Alphonso Davies Canada 03202025(C)Getty Images

バイエルン、デイヴィス重傷でカナダサッカー協会を批判「負傷したひざの状態のまま12時間の大陸間フライトに乗せるのは重大な過失」

バイエルン・ミュンヘンはDFアルフォンソ・デイヴィスの扱いをめぐってカナダサッカー協会に対して法的措置を取る可能性があるようだ。クラブのヤン=クリスティアン・ドレーセンCEO(最高経営責任者)が明かした。

デイヴィスは現地時間23日に行われたCONCACAFネーションズリーグ3位決定戦のアメリカ戦に先発出場。しかし、24歳の左サイドバックはカナダが2-1の勝利を収めたこの試合の12分に右ひざを痛めたとみられ、交代を強いられた。クラブに戻った後に受けた検査で、右ひざの前十字靭帯断裂と診断され、長期離脱を余儀なくされることが発表された。

ドレーセンCEOはドイツ紙『ビルト』に対し、「我々は『Canada Soccer』に対し、一連の経緯を完全に解明することを求めており、法的措置を取る可能性も明確に留保する」とコメント。さらに「明らかに負傷している選手を医療検査も十分行わず、負傷したひざの状態のまま12時間の大陸間フライトさせるのは、我々の見解では重大な過失であり、医療上の注意義務に対する明確な違反だ」とも主張した。

「全体的に、試合前から筋肉の問題を抱えていたデイヴィスを競技的に重要性のない試合で起用したことは、我々の視点からはまったく理解できるものではない。フォンジー(デイヴィス)に責任はない。彼はキャプテンだし、責任を負おうと望んでいる。しかし、カナダは2026年のワールドカップ開催国としてすでに出場が決まっているのだからこそ、彼のようなチームの主力選手に健康面でリスクを負わせるべきではない」

なお、デイヴィスの代理人であるネダル・フオセ氏も先日、「アルフォンソはメキシコ戦(準決勝)の後、100パーセントの状態ではなかった」とし、「結局、彼は試合に出場したが、どうなった? カナダサッカー協会は、選手たちの管理をもっとしっかりすべきだ」とカナダサッカー協会を批判。対する協会はフオセ氏の発言を「事実無根」と否定し、「『Canada Soccer』のコーチ陣と経験豊富な医療スタッフは真のプロフェッショナルであり、常に選手の安全と健康を最優先に考えてきた。それ以外のことを示唆するものはすべて真実ではない」と主張していた。

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