現地時間5日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)は第2節が行われ、グループBでは三笘薫の所属するブライトンが敵地スタッド・ヴェロドロームでマルセイユと対戦した。
直近のプレミアリーグでアストン・ヴィラに1-6と大敗を喫したブライトン。三笘と抜群の縦関係を発揮していたエストゥピニャンが負傷離脱を強いられるなど大きなダメージを負ったが、汚名返上の相手としてフランスの名門はうってつけの相手といえる。
三笘はいつも通り左サイドで先発し、1トップのウェルベックをファティ、マーチとともに2列目からサポート。三笘と縦関係となる左サイドバックにはランプティが起用された。
立ち上がりからホームのマルセイユが積極的な入りを見せ、ブライトンは受け身に回る。迎えた19分、オーバメヤンとのワンツーからクラウスが右サイドを突破し、折り返しをゴール前のムベンバがゴール左へと流し込み、攻勢のマルセイユが先制する。
さらにその直後、ダンクのトラップミスを奪ったアリの折り返しをヴェルトゥが押し込み、あっという間にマルセイユがリードを2点に広げた。
完全にマルセイユの勢いに飲まれてしまったブライトン。持ち味のビルドアップは影を潜め、攻撃の要である三笘もなかなか高い位置でボールを受けることができない。
42分、中盤でインターセプトしたダフードがゴール前に浮き球のパスを送ると、抜け出したファティが頭で合わせる。ブライトンにとってようやく訪れた決定機だったが、ゴール右へと狙い済ましたヘディングはGKパウ・ロペスがかろうじて触ってCKへと逃れた。
さらに前半終了間際にはベルトマンのパスに抜け出したウェルベックがGKとの1対1を迎えるが、ここもパウ・ロペスが足でブロック。立て続けの決定機を決めることができず、2点ビハインドで後半を迎えた。
後半開始早々、ヴェルトゥが右のハムストリングを痛めてウナヒとの負傷交代を余儀なくされるアクシデントが起きたマルセイユに対し、ブライトンが反撃。54分、左サイドで仕掛けたランプティとスイッチした三笘がゴール前に折り返すと、フリーのグロースが押し込みブライトンが1点を返す。
守勢に回ったマルセイユは62分、オーバメヤンとコレアを下げてサールとヴィトール・オリヴェイラを投入。追いつきたいブライトンも67分にダフードとファティを下げてギルモアとジョアン・ペドロを投入する。
73分、カウンターからロングパスに抜け出した三笘がエリア内左に侵入。左足でシュートを放つも、強烈なシュートはGKパウ・ロペスにはじき返された。さらに78分、ペナルティーエリア左でボールを受けた三笘が得意の切り返しでDF2人を置き去りにし、折り返したボールをニアサイドでJ・ペドロが合わせるもDFにブロックされる。
ウェルベックとマーチを下げてファーガソンとアディングラを投入し勝負に出たブライトンが攻勢に試合を進めると、迎えた87分、三笘からのサイドチェンジを受けたアディングラの右クロスがファーサイドに流れ、受けたランプティがクラウスに倒されてPKを獲得。このPKをJ・ペドロがゴール左へと沈め、ブライトンが同点に追いつく。
これで流れは完全にブライトン。7分間のアディショナルタイムで逆転を狙ったものの、スコアは動かず。EL初勝利こそ逃したものの、公式戦2連敗中だったブライトンは2点差を追いつき勝ち点1を手にした。
ブライトンは週末のリーグ戦で遠藤航所属のリヴァプールと対戦する。
■試合結果
マルセイユ 2-2 ブライトン
■得点者
マルセイユ:ムベンバ(19分)、ヴェルトゥ(20分)
ブライトン:グロース(54分)、J・ペドロ(88分PK)




