現地時間2日、イングランド・プレミアリーグは第30節が行われ、三笘薫の所属するブライトンはホームのAMEXスタジアムにアストン・ヴィラを迎えた。
リーグ戦も29試合を終えて佳境を迎えた中、来季のチャンピオンズリーグ出場権を争うブライトンと、わずか2ポイント差のアストン・ヴィラ。互いにここ数試合の好調ぶりが際立つが、直近のFA杯準々決勝では勝利したアストン・ヴィラに対し、ブライトンはノッティンガム・フォレストとのPK戦の末に敗退を喫している。
ラッシュフォード、アセンシオといった冬の大型補強が奏功しているアストン・ヴィラは、チャンピオンズリーグでもベスト8まで勝ち上がっており、CL含め公式戦5連勝中。非常に厄介な相手を前に、三笘は左サイドで先発、トップにはジョアン・ペドロが入り、トップ下にグルダ、右にはアディングラが入った。
15分、エリア内左から三笘が右足で狙うも、これはGKエミリアーノ・マルティネスがしっかりとキャッチ。25分にはカウンターから左サイドをドリブルで持ち上がった三笘がカットインしてペナルティーエリア手前右のアディングラに預ける。すかさず右足を振り抜くが、これはゴール左へとわずかに外れた。
42分にはペナルティーエリア手前やや左からのFKをアヤリが直接狙ったキックが右のポストを直撃し、跳ね返ったボールがラムジーの腕に当たるが、これはハンドは取られなかった。
0-0のまま迎えた後半、先手を取ったのはアストン・ヴィラ。51分、ブライトンのCKをGKマルティネスがキャッチすると、すかさずリリースしてカウンター。ロジャースのロングパス一本に抜け出したラッシュフォードがGKフェルブルッヘンを破り、アストン・ヴィラが先制する。
追いつきたいブライトンは55分、左サイドからカットインした三笘がアヤリに預けると、アヤリからの浮き球パスをエリア内左で受ける。肩と腕の微妙な位置でトラップしようとするがこぼれ球となり、GKマルティネスもキャッチしきれず。最後はアディングラが押し込んでブライトンが追いついたかに思われたが、VARとオン・フィールド・レビューの結果、ハンドの判定でゴール取り消しとなった。
リードしているアストン・ヴィラは65分、ラッシュフォード、ラムジー、ティーレマンスを下げてオナナ、アセンシオ、ワトキンスを投入。一方のブライトンは73分にJ・ペドロ、ディエゴ・ゴメス、ヒンシュルウッド、ダンクに代えてウェルベック、バレバ、ウィーファー、カシンを投入し、4枚替えで勝負に出る。
しかし、次の1点を奪ったのはアストン・ヴィラ。78分、ロングボールで右サイドを抜け出したロジャースがゴール前に折り返すと、フリーのアセンシオがダイレクトで右隅に流し込み、アストン・ヴィラが2-0とリードを広げた。
こうなると苦しいブライトン。グルダに代えてオライリーを投入するも、守備に重きを置いたアストン・ヴィラからゴールを奪うことは至難の業。アディショナルタイムは10分と長めに取られたが、最後までブライトンにゴールを許さなかったアストン・ヴィラは、逆に終了間際、カウンターからエリア内右で受けたマーレンが右足でネットを揺らして勝負あり。アストン・ヴィラが2ポイント差で迎えた好調同士の一戦を制し、公式戦6連勝で順位を上げることに成功した。
■試合結果
ブライトン 0-3 アストン・ヴィラ
■得点者
アストン・ヴィラ:ラッシュフォード(51分)、アセンシオ(78分)、マーレン(90+10分)




