brentford210814Getty Images

プレミア初昇格のブレントフォードが大金星!開幕戦でアーセナルを撃破

現地時間13日、イングランド・プレミアリーグが開幕し、アーセナルは敵地でブレントフォードと対戦した。

アーセナルは今夏の新戦力であるベン・ホワイト、ロコンガが先発した一方、オーバメヤンとラカゼットが体調不良により欠場。ユース上がりのバログンがトップに入り、今季から背番号10を背負うスミス・ロウ、ペペ、マルティネッリが2列目を務めた。

立ち上がりから地力で上回るアーセナルがボールを保持する想定通りの展開となる中、先にチャンスを作り出したのはプレミアリーグ初昇格(トップディビジョンは74年ぶり)のブレントフォード。12分、トニーのパスに抜け出したムベウモがエリア内右から思い切りよく右足を振り抜くが、これは角度を欠き右のポストを叩いた。

以下に続く

あわやという場面を作り出したブレントフォードの観衆は大きな盛り上がりを見せるが、22分にはその盛り上がりが最高潮に達する。怒涛のような波状攻撃から、エリア内左でボールを受けたカノスがカットインして右足を振り抜く。これがゴール左へと決まり、ブレントフォードが先制に成功する。

ブレントフォードにとって記念すべきプレミア初ゴールであり、今シーズンのプレミアリーグ最初のゴールが生まれ、大歓喜のホームサポーター。28分には、28歳の若さで逝去したブレントフォードのテクニカルディレクターを偲んで1分間の拍手が送られる。

すると30分、カウンターから右サイドを抜けたムベウモがエリア内右でDF2人に囲まれながらも突破し、右足を振り抜く。追加点の絶好機だったが、力み過ぎたシュートはゴール左へと外れた。

1点ビハインドのアーセナルはトップのバログンにいい形でボールが収まらず、2列目も連携不足を露呈。人数をかけて守るブレントフォードを前に決定機を作り出すことができないまま、無得点で試合を折り返した。

後半、1点を追うアーセナルが攻勢に出る。51分、スミス・ロウが巧みなターンで中盤を突破し、ドリブルでエリア内に侵入するも、シュートはGKの正面。59分にはバログンに代えてサカを投入する。

64分、ティアニーのシュートがDFに当たってゴール左へとわずかに外れ、70分には右クロスが流れたところをジャカがダイレクトで狙うもわずかに枠の上。徐々に得点の匂いがし始めて来たアーセナルは71分にマルティネッリを下げてネルソンを投入する。

しかし、直後の73分、左サイドからのスローインを入ったばかりのセーレンセンがロングスローでゴール前に放り込むと、ニアサイドの密集地帯を超えてゴール前でバウンド。ファーポストに浮いたボールを後方から飛び込んできたノアゴーアが頭で押し込み、守勢に回っていたブレントフォードが追加点を挙げる。

こうなると苦しいアーセナル。足をつる選手が出ながらも必死の守備を見せるブレントフォードを前に1点が遠く、アディショナルタイムに入っても状況は好転せず。ホームの大声援を受けて最後まで戦い抜いたブレントフォードが、初挑戦のプレミアリーグで歴史的な勝利を手にした。

■試合結果
ブレントフォード 2-0 アーセナル

■得点者
ブレントフォード:カノス(22分)、ノアゴーア(73分)
アーセナル:なし

広告