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「日本代表戦は、韓国代表戦の大勝よりも価値がある」ブラジル現地記者そう指摘する理由は?

日本代表に敗れたブラジル代表について、現地記者が持論を展開した。

史上最多5度のワールドカップ優勝を誇り、南米予選を勝ち抜いて来年の本大会出場を決めているブラジル。10月のインターナショナルウィークではアジア遠征を行い、10日には韓国代表に5-0と圧勝を収めていた。そして14日には、東京スタジアムで日本と対戦。前半に2ゴールを奪っていたものの、後半の3失点で2-3と逆転負け。日本相手に初勝利を献上している。

今回の敗戦についてブラジル国内では厳しい声が上がる中、『globo』などに寄稿するアレシャンドリ・アリアッチ氏は、「代表チームにとって、日本戦の敗北は韓国代表戦の完勝以上の価値がある」と題し、以下のように分析した。

「刻一刻と時計の針は進んでいく。東京で行われた日本戦の敗北は、ワールドカップへの準備における新たな局面を終わらせるものだった。カルロ・アンチェロッティが最終メンバーを決定するまで、残すは11月と3月のみ。今は最も緊迫した時期であり、成功を糧にしつつ、失敗を正すことが重要だ。その意味で、東京での逆転負けは、韓国戦の大勝よりも価値があるものだった」

「この厳しい敗戦は、代表チームの残る弱点、つまり悪循環というレガシーを露呈させた。だが、韓国戦の勝利が興奮をもたらさなかったように、焦る必要はない。結果にかかわらず、アンチェロッティは正しい判断を下していた。必要なポジションの選手を試すための基盤を築き、様々なフォーメーションにトライしている。ヴィニシウス・ジュニオールの1トップを確認できたことは良い材料だ。また、異なる大陸のチームと親善試合を組むことも理にかなっている。今回はアジア、来月はアフリカ、3月はおそらくヨーロッパのチームと対戦する。これはFIFAランキングを上げることにも役立つマッチメイクだろう」

そして「日本は韓国よりも遥かに多くの脅威を与えた」とし、「アンチェロッティはこの試合から多くのことを学ぶ必要がある。そして、いくつかの重要な疑問について深く考えなければならない。なぜ攻撃時のモビリティが低下したのか? なぜ守備陣のミスは多発したのか? なぜ前後半でパフォーマンスに差があったのか? 攻撃の積極性と守備の安定性をどう両立させるのか? ワールドカップまであと8カ月、刻一刻と時間が迫る中で、答えは必ず必要だ」と締めくくっている。

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